2月19日、チャールズ国王の弟アンドルー元王子(66)が逮捕されたと英BBCが報じた。アメリカで性的虐待などの罪で起訴された資産家のジェフリー・エプスタイン元被告(2019年に逮捕・起訴され、同年66歳で死亡)に機密情報を漏洩した疑いとみられ、詳しい容疑は明らかになっていない。BBCによると、アンドルー元王子は逮捕の約11時間後に釈放されたが、捜査は続いており、一貫して不正行為を強く否定しているという。 2025年10月には、少女への性的虐待疑惑を受けて、「王子」の称号を剥奪されていた。この逮捕を受けて、「英政府はアンドルー元王子を王位継承権の順位から外す法案を検討している」とも報じられている。 エプスタインおよびアンドルー元王子からの被害を、実名で告発した女性がいる。昨年夏、現地の報道をもとに事件について取り上げた、在米ライター・堂本かおる氏の寄稿を、一部をアップデートして公開する。 ◇◇◇ ヴァージニア・ジュフリーはジェフリー・エプスタインとその恋人であり少女たちを“リクルート”したギレーヌ・マクスウェルからの虐待に声を上げ、長年にわたって果敢に闘った女性だが、今年4月、オーストラリアの自宅で自らの命を絶った。 ヴァージニアは1983年生まれ、フロリダ州で育っている。わずか7歳から家族の友人に性的虐待を受けていたと言い、荒んだ家庭環境に耐えられず、12歳で家出。一時期、セックス・トラフィッカー(=性的人身売買を行う人物)とも暮らしたが14歳で自宅に戻っている。 17歳の夏、トランプがフロリダ州に持つ邸宅・マールアラーゴで父親がメンテナンスの仕事をしていたことから、ヴァージニアもマールアラーゴの中にあるスパのロッカールーム係員として働くこととなった。それまで見たことのないマールアラーゴの高級な雰囲気に息を飲んだヴァージニアは、マッサージ・セラピストになりたいと願うようになった。 トランプの友人エプスタインの恋人としてマールアラーゴに出入りしていたギレーヌ・マクスウェルはそんなヴァージニアに目を付け、「エプスタインがマッサージ師を探しているから今夜、 面接に来ない?」と声を掛けた。 マクスウェルの親身な態度を信じ、マッサージ・セラピストになる絶好のチャンスだと思った17歳のヴァージニアを待っていたのは、全裸で横たわるエプスタインだった。エプスタインに服を脱ぐよう指示されたヴァージニアは、過去の経験から「これが人生のあり方だ」と思ったという。何かを得るには、幼い自分の性を差し出さねばならないのだと。