山形県飯豊町が整備した木質バイオマス製造施設で指定管理者となっている業者の代表が82トンもの木くずの不法投棄をしていた疑いで24日逮捕されました。不法投棄の量は数百トンに上る可能性もあるとみられています。 廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されたのは、飯豊町白川の会社役員・鈴木良則容疑者(77)です。 警察の調べによりますと鈴木容疑者は2025年6月ごろと8月ごろ、複数回にわたって飯豊町上原の原野におがくずや木質ペレットなどの木くず合わせて82トンを不法投棄した疑いです。 記者リポート「こちら、中津川バイオマスです。現在、事業を停止していて重機や木材が置かれたままとなっています。不法投棄の現場はここから更に山奥に入った所だということです」 鈴木容疑者は飯豊町が整備した木質バイオマス製造施設の指定管理者「中津川バイオマス」の社長を務めています。 中津川バイオマスは町のバイオマスタウン構想に伴い、中津川地区の森林の有効活用と産業振興を目的に2009年4月に設立されたメーカーで、バイオマス燃料の木質ペレットやおがくずを製造していました。 当初は、町が開発した「飯豊型ペレットストーブ」を普及させ、売り上げを拡大させる計画でしたが、ストーブ自体の普及が進まなかったことから事業は低迷。近年はペレットではなく、キノコの菌床用のおがくずの製造がメーンとなり、設備の老朽化も課題となっていました。その後、赤字経営や経営者と従業員の高齢化などもあり、2026年1月30日付で事業を停止。負債額は1億700万円で、現在は自己破産手続きが進められています。 飯豊町の指定管理者となっている業者の逮捕について、嵐正人町長は。 飯豊町・嵐正人町長「非常に残念。中津川財産区の森林資源を有効活用して地域の雇用を作りながら環境に優しい再生可能エネルギーを普及していこうと施設を整備した経過がある。そういう所に反する対応だったと思う」 不法投棄は数年前から繰り返され、その量は数百トンに上る可能性があるとみられています。また、不法投棄された木くずは発酵して熱を持ち、山火事の原因になる恐れもあるということです。警察は、鈴木容疑者の認否や動機について、「今後の捜査に支障がある」としてコメントしていません。