韓国の尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案の可決から一夜明け、最大野党の代表が混乱した国政の安定化を訴えました。早くも大統領選を睨んだ動きとの見方も出ています。 最大野党「共に民主党」の李在明代表は国政が混乱していることを受け国会と政府による「国政安定協議体」の設置を提案しました。韓国メディアは最も有力な大統領候補に浮上している李代表が国政正常化に取り組む姿勢をアピールすることで早くも「大統領選への歩みを始めた」と報じています。 一方、職務が停止された尹大統領の代行として韓悳洙首相がアメリカのバイデン大統領と電話会談するなど大統領代行による体制が始動しています。 こうした中、韓国の検察は国会に部隊を投入した郭種根陸軍特殊戦司令官に内乱などの疑いで逮捕状を請求しました。韓国メディアは、早ければ今週中にも警察が尹大統領の取り調べを検討していると報じています。