「1から10まで嘘」"責任のなすりつけあい"の熱海土石流 遺族らが損害賠償求めた裁判で初の証人尋問 勾留中の“盛り土”前所有者らが出廷も…遺族は怒り=静岡

熱海市で発生した土石流災害をめぐる民事裁判で2月24日、証人尋問が行われました。 裁判では盛り土の土地の前の所有者が証言台に立ち、改めて自身の責任を否定。遺族は「1から10まで嘘」と怒りをにじませます。 <青島悠 記者> 「午後1時前です。前の土地所有者を乗せたとみられる車が地裁沼津支部に入ります」 24日、地裁沼津支部に護送されたのは、コロナ協力金を不正受給した詐欺容疑で逮捕・勾留中の男性。男性は崩落した“違法盛り土”の土地の前の所有者です。 <”盛り土”前所有者の男性>(2024年2月) 「私に疑いの目が向けられていることについては、私は大変遺憾だと思います」 2021年7月、熱海市伊豆山で発生し28人が死亡した土石流災害では、崩落した違法な盛り土の前と現在の土地所有者や県、熱海市などに対して、遺族らが約64億円の損害賠償を求めています。 <神谷修二カメラマン> 「土石流災害の起点となった源頭部付近です。あれから4年7か月が経ちました。危険な土砂を取り除く整備が進められ、今はひっそりとしています」 被災地の工事が進む一方で、遺族らが“人災”だと訴える責任の所在は明らかになっていません。 ■7月の結審に向け証人尋問始まる <竹川知佳 記者> 「原告団が地裁沼津支部に入ります。遺族の方、亡くなった方の写真とともに証人尋問に臨みます」 2022年の5月から3年半以上続く裁判は、2026年7月の結審に向けて24日から本格的に証人尋問が始まりました。 証人の1人、前の土地所有者の男性は勾留中の身ですが、裁判を長期化させたくない裁判所の意向もあり、異例の対応で出廷しました。 <"盛り土"前所有者の男性の証言> 「高級別荘地にして世界の熱海というテーマで開発していました。熱海市の指導を遵守しておりましたし、熱海市から災害的な注意もありませんでした」 男性は熱海市からの是正の指示は「きょうのきょうまでない」と主張し、自らの潔白とともに盛り土の施工業者の責任に言及しました。

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