「懲戒事由存在しない」元消防署職員処分取り消し 岡山県高梁市に地裁命じる

嫌疑不十分で不起訴となった道交法違反(酒気帯び運転)容疑に端を発した懲戒免職処分は違法だとして、岡山県高梁市の市消防署の男性元職員が高梁市に処分取り消しを求めた訴訟で、岡山地裁は25日、「懲戒事由が存在しない」として処分取り消しと慰謝料150万円の支払いを命じた。 判決などによると男性は消防副士長だった2022年8月、岡山市中区浜の県道で、酒気を帯びた状態で車を運転したとして岡山県警に逮捕され、その後に嫌疑不十分で不起訴処分となった。高梁市は同年11月、酒気帯び運転や過去の処分歴を理由に、男性を懲戒免職処分とした。 判決理由で森実有紀裁判長は、懲戒規定に触れ「飲酒運転は極めて重い処分が定められ、該当には故意の認定が必要だ」と指摘。運転する数時間前の呼気検査で基準値以上のアルコールが検出されなかった点などを踏まえ「酒気帯び状態やその可能性を認識して運転したとは認められない」と結論付けた。 判決を受け、高梁市消防本部は「現在判決内容を精査中で、今後の対応については慎重に協議していく」とコメントした。

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