警視庁暴力団対策課員が国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」側に捜査情報を漏らした事件で、地方公務員法(守秘義務)違反罪で起訴された元同課警部補の神保大輔被告(43)=懲戒免職=が、昨年1月下旬に行われた一斉家宅捜索の際、グループトップの小畑寛昭容疑者(41)の関係先を担当する責任者だったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。 同被告の初公判は26日、東京地裁で開かれる。 複数の捜査関係者によると、神保被告は小畑容疑者の自宅や車両数台を捜索する班の責任者だった。同容疑者の取り調べも担当する予定だった。 過去にグループメンバーが逮捕された際に警察署を訪れた小畑容疑者に、同被告が応対するなど面識があったとみられるという。 一斉捜索は昨年1月下旬、同庁と千葉県警の合同捜査本部が東京都暴力団排除条例違反や職業安定法違反などの容疑で実施。小畑容疑者を含む複数人の逮捕状を取得していたが、同容疑者は直前の同1月中旬、逃走した。 警視庁は内部に情報を漏えいした捜査員がいるとみて調査し、神保被告による捜査用カメラに関する漏えい事件を立件した。ナチュラル側に渡った情報には、小畑容疑者の自宅前に設置された捜査用カメラの画角が分かる画像も含まれていた。 ただ、漏えい時期は、同容疑者の逃走から約3カ月後の昨年4月以降で、漏えい相手や動機については不明のままとなっている。 小畑容疑者は今年1月、鹿児島県・奄美大島に潜伏しているところを逮捕された。その後、職安法違反(有害業務紹介)容疑で再逮捕された。