自動車の盗難6千件超 「ヤード」で部品に解体→海外に不正輸出も

警察が2025年に認知した自動車の盗難被害は6386件で、4年連続で増加した。盗まれた車が解体され、海外に不正輸出されるケースもあり、警察庁は被害の多くは犯罪組織が関与している疑いが強いとみている。 自動車盗の認知件数は03年の約6万4千件をピークに減少傾向が続いてきたが、22年に増加に転じ、25年は24年より5.0%増えた。トヨタ車のランドクルーザーやプリウス、高級車・レクサスなどが狙われ、最近は車の電子制御ユニットに不正な信号を送信してエンジン始動などをさせる「CANインベーダー」という手口が目立つという。 盗まれた車はどうなるのか。 警察庁によると、盗まれた車は各地にある保管場所「ヤード」に運ばれ、部品に解体されるなどして流通していく構図があるという。 車や部品がコンテナに詰め込まれ、海外に不正に輸出される例もある。 25年10月に警視庁などが茨城県内のヤードの経営者らを摘発した事件では、横浜港からアラブ首長国連邦(UAE)へ向かう船に積まれる直前だったコンテナの中から、解体された盗難車9台が見つかった。25年2月には神奈川県警が、盗まれた高級車を中古車と偽ってタイへ不正輸出しようとした男を逮捕した。海外に運びだそうとした事件は他にもあるという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加