茨城県水戸市加倉井町のアパートで昨年の大みそか、住人のネイリスト、女性(31)が殺害された事件で、元交際相手の同県城里町、会社員、被告の男(28)=殺人罪で起訴=が女性の車にスマートフォンなどで位置を特定できる「紛失防止タグ」を取り付けていた疑いがあることが28日、捜査関係者への取材で分かった。県警は2日にもストーカー規制法違反の疑いで再逮捕する方針。 捜査関係者によると、男は昨年12月の事件の前、女性の車に紛失防止タグを取り付け、自宅を特定するなどした疑いが持たれている。 県警は捜査の早い段階で女性の車の外側に取り付けられた紛失防止タグを発見。男が女性の行動を把握するために取り付けたとみている。 同月30日に施行された改正ストーカー規制法で、紛失防止タグを無断で他人の所持品に取り付けたり、位置情報を取得したりする行為が規制対象となった。 県警のこれまでの調べで、女性方にあったぬいぐるみの中から、男のスマートフォンに位置情報を送る同様の発信器が発見されていた。ぬいぐるみは事件の数日前、女性の実家に贈り物を装って届けられていたという。男が女性宅を特定するために使ったとみられ、関連を調べている。 男は交際終了後の昨年夏ごろ、女性に面会や復縁を求めるメッセージを繰り返し送ったが拒絶され、秋以降は女性の住所や職場を知人らに聞いて回るなどストーカー行為を繰り返していたという。女性は事件4日前、県警水戸署にストーカーの相談先を尋ねる匿名の問い合わせをしていた。 起訴状などによると、男は昨年12月31日午後5時34分から同41分ごろまでの間、女性方のアパートで、女性の頭などをハンマーで十数回殴り、包丁で首を刺すなどして、外傷性ショックで殺害したとされる。