『リブート』第5話までの伏線と今後の展開を考察 一香の思惑と警察内の裏切り者は?

鈴木亮平が主演を務める日曜劇場『リブート』(TBS系)は3月3日放送の第6話で第1章が完結する。 第5話では、鈴木亮平が一人二役を演じる儀堂と早瀬のタッグが、「これまでバディとして活動していた幸後一香(戸田恵梨香)に騙されていた」として結託。ビジュアル的にも驚愕な展開を迎え、いったい誰を信じていいのか視聴者も困惑する状況となっている。そこで改めて第5話で何があったのかを踏まえ、何をもって第1章完結とするのか考察してみたい。 今作の軸となっているのは、合六(北村有起哉)が率いるゴーシックスコーポレーションの経理をしていた早瀬陸(松山ケンイチ)の妻・夏海(山口紗弥加)を殺したのは誰か、そして夏海の死とともに消えた組織の金10億円強奪を巡る陰謀だ。 これまで、儀堂(鈴木亮平)が夏海を脅して組織の金を横領させ、10億円を奪い夏海を殺したとされていた。また、合六の疑いから逃れるためのリブート計画は儀堂が提案したもので、一香は「妹の件で脅されて協力をした」と語っていた。しかし儀堂によれば、リブート計画は一香からの提案で、「早瀬のリブートが終わったらあんたは組織の金を奪って海外に逃げればいい、そうすれば全部ニセモノ儀堂のせいにできるよね。ただし奪った金の25%は私に渡して」と持ちかけられたという。 しかし、一香から連絡がなく裏切られたと思った儀堂は、一香を騙し組織の100億円の金品を奪うも全て偽物。また、トランクルームを借りた覚えも10億円のことも知らず、何より夏海も殺していなければ、全ては自分に罪を被せるために仕掛けた計画だったと主張し、「合六のラウンジで働いていた時に夏海と接点を持ち、夏海に働きかけて10億円盗ませて殺した。そして夏海の後釜に座った一香は今度は俺たちをハメて100億を手に入れた。もし今の筋書き通りなら恐ろしい女だ」と早瀬に語った。当然、儀堂の言っていることも眉唾ものだが、一香の思い通りに進んでいる現状を踏まえれば、辻褄が合う。 そして、「あいつの目的は妹を救うことじゃない、もっとでかい何かを狙ってる」と推測した儀堂の言葉を信じるなら、一香の目的は合六の組織潰しで、金の流れについては、経理をしていることから既にデータはあり、あとは証拠となる100億の金品を盗んだということか。 第4話で一香が、“自分自身”が真正面から撃たれる悪夢を見ていた。これまでの数々の匂わせからも夏海リブート説が濃厚で、それを踏まえると夏海が一香を撃った、もしくは撃たれる現場にいたと推測され、やはり「夏海が一香にリブートし、妹の命を預かる形となった」という線は未だ濃い。ただ、愛する夫をリブートさせて家族を事件に巻き込むのはやはり違和感がある。そう考えると、夏海は一香の計画の思わぬ犠牲者で家族を託されたという流れも考えられる。 また、儀堂と同じで「オリジナル」と「リブート」の一香2人説もなくはない。第5話では、2億1000万かかる妹の移植手術の日程が決まった。次回の第1章終幕で合六、儀堂、警察が3つ巴の争いの中、一香が海外へ逃亡するという展開も考えられるが、一香が儀堂に言った「私が絶対にあなたを守ると約束する」は嘘偽りのない言葉だと思うので早瀬を守る選択をするはずだ。そのため、儀堂と結託している線も未だ捨てられない。 そしてここにきて、警察内部の裏切り者は誰かというのが大きな焦点になってきている。もともとPCが入っていたロッカーの鍵は、儀堂が失くしたものとして部下である寺本(中川大輔)が渡したもの。以前のマネーロンダリングの説明イラストに寺本らしき人物がいたことで合六側の人物説は根強く、初回から儀堂と冬橋(永瀬廉)に関して、「知らない方が世の中うまく回ることもたくさんあるでしょ」と足立(蒔田彩珠)に言って見て見ぬふりをしていた。 ただ、10億と夏海の遺品をトランクルームに隠す理由は合六にはないので、一香の協力者の可能性もある。もしくは、儀堂を嵌めようとする上司に頼まれただけの可能性もあり、他に警察内部の合六の犬候補に挙がるのは、警務部・監察官の真北(伊藤英明)と上司の三上(池田鉄洋)だ。ただ彼らの行動も合六に反するように見えるので、むしろ第1章の真犯人候補と見た方が自然かもしれない。 今回、儀堂(早瀬)逮捕のきっかけにもなった足立に関しては、儀堂を捕まえるために合六からタイムリミットを設けられた早瀬の足を止めることはしないだろうから、合六の犬ではない。純粋に刑事としての矜持で動いているだけだと思うがどうだろう。 そこで怪しいのはやはり真北。その理由として、合六は衆議院議員の真北弥一という人物を訪れていて、おそらく真北正親と真北弥一は親子か婿養子の関係で、自ずと真北正親と合六の繋がりが見えてくる。合六と絡んでいる真北弥一はおそらく裏金絡みの事情があるはずだ。裏組織の経理をしていた夏海は議員との繋がりを示す裏金の帳簿を盗み出したことで命を狙われ、それを儀堂に全ての罪をなすり付けようとしたとか。 また夏海が母親を交通事故で亡くしていることと、真北の妻がひき逃げ事故を起こし出世が望めなくなったことの関係性も気になる。もし父と合六の手を借りて事故の証拠を揉み消したとするなら合六に貸しがあるはずだ。 ただ、一香は早瀬が儀堂にリブートする際に、様々な儀堂周りの情報を教えていたが真北については何も教えていなかったことから、一香と真北が繋がっていそうな気もする。そうでないと、真北が儀堂をサーモグラフィーで調べていた理由がない。整形をすると顔全体の温度が低くなるというのは定説だが、儀堂のサーモグラフィーを見て真北は「真っ赤っか」と言い放った。これは、儀堂がリブートしていることを知っているからこその行為だ。次週予告を見ると、拘束した早瀬に銃を渡し解放するようだが、これは救いの手なのか、それとも犯人に仕立て上げる罠なのか。儀堂が合六を撃つことになれば、「父親と合六の関係」や「事故の借り」を一気に闇に葬ることもできるし、夏海を殺害していたとしても全ての罪をなすりつけられる。ただここで真犯人として伊藤英明を退場させるにはまだ早いので、ラスボス候補として残すはず。 現時点では整形医の桑原(野呂佳代)以外に早瀬のリブートを知っていたのは一香と早瀬から真実を明かされた麻友(黒木メイサ)だけだ。今回、儀堂と早瀬がタッグを組んだ理由は、一香からの「麻友を拉致した」というビデオ通話だ。ただ、通話は一香の声だけで姿が映っていないことから一香以外の人物の仕業の可能性が高い。これに関しては儀堂を呼び寄せる罠なので合六側の仕業の可能性も高いが、麻友が協力しているようにも見える。 麻友の異常な行動は儀堂への純愛と思わせるが、リブートについて知っていること、愛しているとはいえ数年ぶりに抱きついて儀堂ではないことを瞬時に見破ること、すぐに早瀬がリブートしていると言及したこと、ハヤセ洋菓子店で働く異常な行動など数多くの疑念を抱かせる。そしてほぼ接点のない一香について「彼女には気をつけてください。彼女は何か大きな嘘をついている」と情報を掴んでいそうなことからも、真北、あるいは次回あらすじにある「真の犯人、そして巨大な裏組織。」と繋がるスパイ説も考えられる。 しかし、未だ食事しているだけの菊池(塚地武雅)はマネーロンダリングの実務を担当しているだけに、一香と手を組んで100億の金品を横領し合六の座を狙うぐらいでないと存在意義がない。そしてここにきて合六の妻が登場する意味とは? 今作は愛する人を守るために嘘を付く登場人物、特に妻を愛するがゆえに振り回される夫が多く登場しているが、合六もまた妻のために犠牲となり第1章の幕が閉じるのだろうか。 次回予告で「ここからが本当のリブートだ」と言っているが、儀堂が討ち死にし、早瀬が本当の意味で儀堂にリブートすることになり第1章完結と予想する。それが警察としてなのか、合六の組織の幹部となるのか、それともハヤセ洋菓子店に戻り裏で特殊工作員として動くのか? 3年前の実行犯が明かされ、その背景にある政治組織を狙う展開となっていきそうだが、果たして第1章完結をどんな形で着地させるのか楽しみだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加