小学館マンガワン問題 同アプリでの作品の配信停止を報告する漫画家相次ぐ「絶対に許せない事件」

小学館の漫画配信アプリ「マンガワン」で、2020年に性加害で逮捕歴がある漫画家が、22年に別名義で新連載をスタートさせていた一連の問題で、「マンガワン」に作品を掲載していた漫画家が相次ぎ同アプリでの配信停止を報告・表明している。 「マンガワン」編集部は27日、漫画「常人仮面」の原作者・一路一氏は、2020年に児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で罰金30万円の略式命令を受け、当時連載中だった「堕天作戦」が休載になった山本章一氏と同一人物であると発表。22年に「一路一」のペンネームで新連載「常人仮面」がスタートしたことについて「原作者の起用判断および確認体制に問題があった」と認め、「常人仮面」の配信中止と単行本の出荷停止を発表していた。 しかし、マンガワン編集部の声明に具体的な再発防止策や、原因解明のための調査に関する記載などがなかったことから、マンガワンで作品を掲載している漫画家から疑問の声が殺到。 蛭塚都氏は「拙著『さよならダイヤモンド』につきまして、マンガワンでの配信を停止いたしました」と報告。かねもと氏は「小学館『私の息子が異世界転生したっぽい フルver.』につきまして、作画を担当していただいたシバタヒカリ先生と同意の上でマンガワンでの配信停止を申し入れました」と表明した。 水帆かえる氏も「魔法少女ダンデライオン」について「こちら迅速な対応をしていただき、正式にマンガワンでの掲載を終了させていただきましたのでご報告です」と明かした。 サンカクヘッド氏も「マンガワン『ぼくの魔なむすめ』の配信が停止されたようです。事実がはっきりするまで静観していましたが、昨日の夜に出されたマンガワンの投稿で事実を知り、全話停止を決めました。絶対に許せない事件で僕は勿論、読者さんもマンガワンでは楽しく漫画を読む事は出来ないと思いました」と説明した。 小学館も28日にコメントを発表。「性加害、性搾取、あらゆる人権侵害は決して許されるものではありません。今回、『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に重大な瑕疵があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました」と報告。「会社として管理監督責任を問われる重大な事案であり、人権・コンプライアンス意識の欠如があったと認識しております」とした。そして「二度とこうしたことを繰り返さないために、弁護士を加えた調査委員会を立ち上げ、連載開始の経緯、編集者の和解協議を含む関わり方など、事実関係及び原因を迅速に解明して参ります」と調査委員会立ち上げを発表し、「その後、調査内容の報告、厳正な処分、再発防止策の策定・履行をいたします」と説明した。

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