「自分をコントロールできないのが依存症」 田代まさしさん講演

薬物やアルコール、ギャンブルなどの依存症について考えるフォーラム「依存症への理解を深めよう」が2月28日、和歌山市小松原通1丁目の県民文化会館であった。薬物事件で実刑判決を受けた元タレントの田代まさしさんが講演した。 田代さんは歌手、タレントとして活躍。2001年に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕、起訴され、その後も同法違反容疑での逮捕、起訴を重ねた。薬物依存症からの回復と社会復帰をめざすリハビリ施設「ダルク」に通い、各地で講演をしている。 田代さんは芸能活動の全盛期に、いつまで売れ続けられるかと不安に陥り、覚醒剤に手を出してしまったと吐露。「いつでもやめられると思っていたが、自分をコントロールできないのが依存症」と語った。 「依存症は心の病気」といわれて肩の荷が下りた反面、「こんなに長くやめられない病気にかかるとは思わなかった」とも。「依存症はゴールがない生涯マラソン。今も回復途上だが、やめ続ける姿を見せることが、世間への説得につながる」と話した。 県薬務課によると、県内では2025年に覚醒剤や大麻など「薬物事犯」で187人が検挙され、22年から増加している。県精神保健福祉センターの中川浩二所長は登壇し、「依存症は正しい医療や支援を受けることで、よくなっていく病気。身近で悩んでいる人がいたら相談機関(同センター)を紹介してほしい」と呼びかけた。(ライター・山下美穂)

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