転落、再起、そして本音…なぜ今「芸能人のリアル」が刺さるのか? ABEMAが仕掛ける“剥き出し”ドキュメントの引力

“人の不幸は蜜の味”という言葉があるが、有名人や人気者の人生転落話や、きらびやかに見える人が実際は苦労人だったという裏話というのは、いつの世も人々の関心を集める。噂話やゴシップをのぞき見る感覚で見始めても、しっかりと取材されたドキュメンタリーは主役となる人の魅力が詰まっているもの。今記事ではABEMAで放送中の過激な3番組を紹介しよう。小島瑠璃子が2年半ぶりに芸能界復帰を果たし番組MCを務める『資産、全部売ってみた』、山本裕典のホスト体験を追ったり、整形美女たちの恋愛を切り取る『愛のハイエナ』、ゲストの女優や元アイドルらが母親としての本音を語る『秘密のママ園』だ。どれもヒリヒリするようなリアルな話が満載である。 ■再起を狙う芸能人の資産は?“こじるり”MC番組が始動 『資産、全部売ってみた』(ABEMA SPECIALチャンネル、(木)夜11時)は、かつて“こじるり無双”と称されレギュラー番組多数の活躍をしていた小島瑠璃子と平成ノブシコブシの吉村崇がMCを務める3週連続放送のバラエティー番組。芸能人が自らの意志で売れる資産を全部売却し、新たな夢に挑む姿に密着する。“人生再スタート応援バラエティー”と称して、モデル・タレントのゆきぽよ、「六本木~GIROPPON~」で一世風靡した鼠先輩や、元モーニング娘。の加護亜依、マジシャンでお笑いタレントのマギー審司らが登場する。 “自身の象徴”ともいえる誇らしい資産を売ったら一体いくらになるのか、その価値を数字化する「こじうり(誇示売り)企画」は、まさに彼ら芸能人の輝かしい歴史を振り返りつつも、今のリアルな立ち位置に迫る。 例えば「一発屋ですよ、ゴリゴリの」と自虐しながら、新たにネズミ駆除会社を起業した場合の開業資金や曲の権利を売却した場合の額等を専門家と一緒に試算していく。小島は「歌手の方がたまに『2025年Ver.』とかで曲を出し直しているじゃないですか?あれにはどんな権利が関わっているのですか」という鋭い質問を投げたり、「今はサブスク再生等も大きいので売却は迷いますよね」等と鼠先輩に寄り添うなど、さすがのコメント力である。 また、仕事が一気になくなりゼロからのスタートだというゆきぽよは、母のフィリピン料理のレストラン開業という新たな夢のために服やバッグなどを売却して資金を作ろうとするも、飲食コンサルタント・永田ラッパ氏いわく「1800~2000万円の資金が必要」と言われて唖然とする。 「芸能界より厳しいかも…」と弱音を吐くゆきぽよに、小島は「知らないを言い訳にできない世界に飛び込むことになる」、「大丈夫だよ、これから良いこといっぱいあるよ」と励ましてハグを交わし、ゆきぽよを涙ぐませた。小島自身も2歳の息子を育てながら、新規事業としてお茶の店を始めて新しい挑戦をする姿を見せ、持ち前の賢さに思いきりの良さと根性を加えて新たな“こじるり”物語が始まるようなポジティブな雰囲気が満載の番組だ。 ■ホスト企画など刺激的な企画で攻める「愛のハイエナ」 『愛のハイエナ』(毎週火曜夜11:00、ABEMA)は、“愛に飢えたハイエナ”となったお笑いコンビ・ニューヨークとさらば青春の光の4名が、“愛”をテーマに人間の“欲望”をあぶり出し、つい覗き見したくなる“瞬間”にしゃぶりつくドキュメントバラエティー。 イケメン俳優が新宿・歌舞伎町でホスト体験をする「山本裕典、ホストになる。」や、若くして子どもを出産した母たちのリアルな今に迫る「14歳の母」、セクシー女優の本気の恋愛模様を見せていく「ピュア恋」など、番組ファンにはおなじみの名物企画シリーズが満載だ。元KAT-TUNの田口淳之介や元人気グラドル・小向美奈子など逮捕された芸能人のその後に密着するなど刺激的で攻めたシリーズが次々と放送される今番組は、企画の主人公たちの良い面も悪い面もすべて見せていく“正直”なVTRが魅力。 夜の店で酒とタバコにまみれて愚痴り倒す山本裕典の姿を笑っているうちに、体と頭をフルに使いどうしたら良いホストになれるのかと懸命に働く様子に見ているほうも次第に感動が芽生えてくる。どんな立場においても前を向いて生きる姿は美しいということを教えられる。 ■母たちのリアルトーク「秘密のママ園」 『秘密のママ園』(毎週日曜夜9:00、ABEMA)は第2弾を放送中。建前ではなく“本音”で語れるママたちの居場所として、多様な家族のかたちや子育て観、恋愛、夫婦関係、自己実現まで、あらゆる視点から“いま”を生きる親たちのリアルに向き合う情報バラエティー。番組MCを滝沢眞規子、近藤千尋、峯岸みなみの3名が務めている。 出産経験のある“ママ”であるということは、女性にとってトークの大きな共通点となる。子育てや夫婦間のお悩みに職業や経験値の垣根はなく、口を開いた途端に同志のような熱い絆が生まれがちなのは“ママあるある”だろう。番組ではシングルマザーや仕事の両立などのお悩みから、健康上の不安や性の話まで切り込み、必死に毎日をこなすママたちの本音を届ける。 ゲストも現役ママである女性たちが登場する。女優の真木よう子は産後の体型変化について「今脱げと言われたら…いくら積まれてもできない」と語ったり、元欅坂46メンバーで1児の母・今泉佑唯はシングルマザーとしての悩みや「空を見上げると涙が出てきたりする」と心境を吐露するなど、同志の共感を集めそうな内容が飛び出してくる。世の母親たちのたくましくもリアルなトークで、たくさん感心してしまうだろう。

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