【新たな手口】警察官かたる詐欺 SNSで偽の警察手帳や逮捕状見せる 岩手県内で急増 警察が注意呼びかけ

新たな手口の特殊詐欺が県内で急増しています。 警察官などを名乗り、SNSで偽の警察手帳や逮捕状を見せて金銭をだまし取る詐欺で、警察が注意を呼びかけています。 これは今月、盛岡市に住む男性にかかってきた無料通信アプリ・LINEのビデオ通話の画面です。 スーツに身を包んだ男が示しているのは、偽の警察手帳。 警察官になりすました詐欺の手口です。 岩手県警察本部 生活安全企画課 佐々木亜貴子 特殊詐欺対策室長 「警察官をかたる人から実際に警察手帳を見せられて、警察官だという信頼を高めさせて、その後お金を要求する流れ」 他にも大手通信会社や公的機関の「自動音声」を装った手口も急増しているといいます。 (音声ガイダンス) 「NTTからの重要なお知らせです。現在ご利用中の電話番号、通信サービス、2時間後に停止いたします。オペレーターにおつなぎをご希望の方は1を押してください」 こちらも音声に従うと、最終的に警察官になりすました犯人につながる場合が多いといいます。 相手は電話で「あなたに犯罪の容疑がかかっている」「口座が不正利用されている」などと伝えたあと、LINEに誘導して偽の警察手帳や逮捕状を示すなどして、不安をあおるということです。 警察官などをかたる詐欺の電話は、県警が認知しているだけでも先月1か月間で350件ほど確認されています。 被害も、ことし1月から先月末までに16件出ていて、被害総額はおよそ2億6000万円に上っています。 去年は警察官などをかたる詐欺は確認されておらず被害が急増しています。 岩手県警察本部 生活安全企画課 佐々木亜貴子 特殊詐欺対策室長 「LINEのビデオ電話でやり取りをするということは絶対にない。警察手帳や逮捕状などの関係書類を画像で見せることは絶対にありません。見せられたら詐欺と思って間違いない」 県警察本部では、ホームページで最新の詐欺の発生情報を紹介して注意喚起を行っています。 また、不審な電話がかかってきたらすぐに切って家族や警察に相談するよう呼びかけています。

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