去年12月、山形県上山市の住宅で、住人の女性が男に暴力を振るわれ現金が入った財布を奪われたとされた強盗事件について、警察の捜査の結果、事件性はなく、自作自演だったことがわかりました。警察は4日、住人の女をうその被害を訴えて警察の業務を妨害した疑いで逮捕しました。 偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは、上山市高野の無職・渡辺結花容疑者(24)です。 警察の調べによりますと、渡辺容疑者は去年12月1日午後、自宅に侵入した男に「金を出せ」などと脅され現金が入った財布を奪われたとうその被害を訴え、警察に大規模な検問を行わせるなどして業務を妨害した疑いです。 渡辺容疑者は当時、自宅に1人でいたところ侵入してきた男と鉢合わせになり、暴力を振るわれ財布を奪われたなどと警察に話していました。 捜査関係者によりますと、警察のこれまでの捜査で、男が侵入した形跡は確認されなかったほか、渡辺容疑者が警察の任意の聞き取りに応じなくなるなど不審な点があったということです。 山形県内では先月にも、自宅前で2人組の男に襲われ現金80万円を奪われたなどとうその被害を申し出て警察の業務を妨害した疑いで、寒河江市に住む消防職員の男が逮捕されています。 県内で相次ぐ「自作自演強盗」に絡む逮捕を受け、山形県警の阿部喜彦刑事部長は異例のコメントを発表しました。コメントでは「いわゆる狂言強盗が相次いで発生している」とした上で「警察に虚偽の犯罪被害を通報し、大量の警察官を動員させて『犯人の捜索』などの捜査活動や住民安全対策に従事させることは、警察活動に大きな支障を及ぼし、地域住民の方々に大きな不安を与えるという極めて悪質な行為」だとして「決して看過せず厳正に取り締まっていく」としています。