2014年に東京都荒川区の路上で高齢女性からバッグを奪ってけがを負わせたとして、警視庁尾久署は無職大沢翔太容疑者(44)=東京都新宿区=を強盗致傷容疑で逮捕し、3日発表した。長期間未解決となっている事件への再捜査を始めたところ、容疑者の特定に至ったという。 大沢容疑者は「ひったくりをした記憶はあるが、性格上、突き飛ばしてはいないと思う」と供述しているという。 逮捕容疑は、2014年3月6日午前9時半ごろ、荒川区西尾久2丁目の路上で歩行中の女性(当時84)を後ろから突き飛ばして現金1万4500円などが入った手提げバッグを奪い、右腕を骨折させたというもの。 ■12年前の事件、なぜ今解決? 署によると、付近の防犯カメラに容疑者とみられる男が映っていたが、当時は人物の特定まで至らなかった。未解決の状態が続いたが、転機は2年前。署に赴任した刑事(巡査部長)が、管内の未解決事件の「洗い直し」を始めた。 車上狙い、空き巣、自転車盗難、万引き、けんか……。日々の事件に対応する合間に、未解決事件の防カメ映像の分析などに取りかかった。その過程で、今回の事件の容疑者を特定することができたという。 今月3日、任意で事情を聴いたところ、容疑者は「事件の記憶がある」といった供述をしたという。(吉村駿)