偽銀貨の宛先には縫製工場、宛名は河川名 中国から輸入疑いで男逮捕

偽の記念銀貨が金融機関で使われた事件があり、警視庁などは、偽銀貨を中国から韓国経由で輸入したとして、中国籍の会社役員シュエ・ジーウェイ容疑者(36)=東京都足立区=を偽造通貨輸入容疑で逮捕し、5日に発表した。認否は明らかにしていない。 偽造されたのは、「天皇陛下御在位60年記念」の1万円銀貨。警視庁は、容疑者が関与するグループが2025年4月以降、7都県の金融機関計約40店舗で計1千枚以上を不正に両替したとみている。 捜査2課によると、容疑者は25年4月上旬ごろ、偽造された1万円銀貨250枚を東京都北区内の宛先に発送させ、成田空港に輸入した疑いがある。 偽銀貨は、食料品や衣類が入った国際スピード郵便に隠されていた。中国国内の郵便局で受け付けられ、中国・天津や韓国・仁川の空港を経由して成田空港に到着。東京税関の職員がにせ物と疑われる銀貨を見つけ、造幣局で鑑定したところ偽造と判明したという。 捜査関係者などによると、北区の宛先となっていた住所には容疑者が運営する縫製工場があった。宛名は中国の河川の名称と同じだったといい、架空の可能性があるという。 容疑者は、偽銀貨を金融機関で使ったとする偽造通貨行使容疑で複数回逮捕されていた。容疑者のスマートフォンには、財務省が偽銀貨の特徴を説明する資料が保存されていたという。(三井新、西岡矩毅)

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