盗撮事件の被疑者には、「真面目で社会生活も問題なく送っていた人物」が少なくありません。教員グループによる女児の盗撮画像共有事件をはじめ、社会的地位がありながらも盗撮を止められないケースも多く、今注目が集まっています。 なぜ彼らは逮捕という重大なリスクを前にしても行為を止められないのか――。そこには単なる「性欲」や「倫理観の欠如」では説明できない、脳の報酬系や条件付け学習による“依存”のメカニズムが潜んでいる可能性もあります。 そこで、行動依存症について研究を進める京都大学大学院情報学研究科の後藤幸織(ゆきおり)准教授と、元検事で現在は刑事弁護を専門とし、多くの盗撮事件を担当する中村元起(はるき)弁護士という2人の専門家をお迎えし、「盗撮と行動依存症」の対談を実現しました。 (聞き手:岩田いく実、本文中の※はいずれも編集部注)