無承認「ニコパフ」販売疑いで大学生書類送検 全国初、大阪府警

医薬品の承認を受けていないニコチン入り電子たばこ「ニコパフ」を販売したとして、大阪府警は9日、京都府内に住む男子大学生(21)を医薬品医療機器法違反(無承認医薬品の販売)の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で判明した。 ニコパフは若者を中心に使用が広がっているが、法律で販売は禁止されている。府警は男子大学生が違法だと知りながら、交流サイト(SNS)などを通じて販売を繰り返していたとみて調べている。 捜査関係者によると、ニコパフの販売を巡る摘発は全国初。ニコパフは香りのついたニコチン入りリキッド(液体)を電気式の器具内で加熱して蒸気を吸う仕組みで、国内では医薬品とみなされる。 このため無承認での販売や譲渡が禁じられており、個人の使用目的に限って海外から輸入することができる。タバコ葉を燃焼させる紙たばこや加熱式たばこは医薬品とは扱われず、規制状況が異なる。 捜査関係者によると、男子大学生は2025年11月、京都府内の路上で知人の男子高校生(18)にニコパフ10個を4万円で販売した疑いが持たれている。 男子大学生はニコパフの販売が違法だと認識した上で、府警の調べに「小遣い稼ぎをしようと思った」と説明。25年6月から今年1月までにSNSなどを通じて約70個を販売し、約28万円を売り上げていた。海外のサイトから大量に仕入れていたという。 府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。 男子大学生から購入した男子高校生は「見た目も可愛く、香りの種類もたくさんあっておしゃれな物として吸っていた」と話しているという。 さらにこの男子高校生が、SNSで知り合った少女(17)にニコパフ1個を転売していたことも判明した。府警は男子高校生も違法販売をしたとして書類送検した。 25年11月、大阪・ミナミでニコパフを吸っていた男子高校生が警察官の職務質問を受け、男子大学生から購入していたことが明らかになった。 府警は2月に男子大学生を医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕。その後に釈放して任意で捜査を進めていた。【井手千夏】

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