「パンクした車が無茶な運転」と通報…捕まえてみると泥酔ドライバー=韓国

1月29日午前1時ごろ。大田市大徳区(テジョンシ・テドクグ)の道路を走っていたタクシー運転手は、パンクした状態で走行している白いソレントを発見した。さらに不審だったのは、その車が車線を守らずジグザグに走行していたことだった。飲酒運転だと直感したタクシー運転手は112に電話し、「パンクした状態で無茶な運転をしている」と通報した後、ソレントを追跡し続けた。 タクシーが自分を追ってきていることに気付いたのか、ソレントの運転者は大学周辺の住宅街の路地へ逃げ込んだ。車2台がかろうじて通れるほどの狭い路地だったが速度を落とさず、大通りに出るとさらにスピードを上げ、大田市中区(チュング)の方向へ逃走した。 ◇飲酒運転疑い、タクシー運転手が通報…警察と追跡 通報を受けた警察は、タクシー運転手と通話しながら検挙に乗り出した。往復6車線の大通りを疾走していた車両は、時速30キロ未満の子ども保護区域(スクールゾーン)で違法なUターンを試みた。それでもタクシーが追跡を続けると、今度は中央分離帯が設置された横断歩道でUターンを強行した。危険な運転だったが、幸い対向車がなく事故は発生しなかった。 警察のパトカーが現場に到着し、タクシーとともに追跡に加わると、ソレントは路地に入った後、河川敷道路の方向へハンドルを切ったが、道ではない場所へ進入して車体が損傷するなどした。警察が何度も停車命令を出したが、運転者はそのまま車を走らせ、小学校と女子中学校・女子高校が隣接するスクールゾーンへ進入した。 ◇タイヤが外れたまま運転…廃車になるほど損傷 しかしすでに車の助手席側の前輪と後輪のタイヤが損傷し、それ以上走行できない状態だった。結局、運転者は車を止め警察に逮捕された。警察が車両を確認したところ、前輪はタイヤが外れ、ホイールだけが残った状態だった。現場に到着したレッカー業者が「とても修理できる状態ではない。廃車にするしかない」と話すほど、車は大きく損傷していた。 警察によると、運転者は大田市儒城区(ユソング)のある飲食店で酒を飲んだあと、自ら車を運転して自宅へ帰る途中だった。タクシー運転手に発見され警察に検挙されるまで、逃走した距離は9キロに達した。 当時、運転者A(30代女性)は運転免許取消基準(血中アルコール濃度0.08%以上)に達する状態で車を運転していたことが分かった。Aは検挙直後、「一度だけ見逃してほしい。父の車なので知られたら困る」と訴えたという。警察はAを道路交通法上の飲酒運転の疑いで検察に送致した。 ◇警察「タクシー運転手の迅速な通報で二次被害を防止」 警察関係者は「通報者(タクシー運転手)の迅速な通報と警察の追跡により二次被害を防ぐことができた」とし、「強力な処罰や取り締まりにもかかわらず飲酒運転が減らないが、運転者の意識改善が最も重要だ」と話した。

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