日野町事件の遺族「警察に憤り」 再審決定後初めて現場訪問

滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた「日野町事件」で、服役中に75歳で病死した阪原弘さんの長男弘次さん(64)が14日、再審開始決定後初めて同町の現場を訪れた。「無実の人間を犯罪者にした警察に憤りを感じる」と改めて語った。 阪原さんは強盗殺人罪で無期懲役が確定したが、2月に再審開始が決まった。無罪の公算が大きいが、検察側が有罪立証をするかどうかが焦点となっている。再審公判に向けた裁判官、検察側、弁護側の第1回3者協議が今月25日に開かれる。 再審請求審では、警察による引き当て捜査の際に撮影された写真のネガが証拠開示され、捜査に誘導があった可能性が浮上した。 阪原さんは88年に逮捕された。無罪を主張したが、95年に大津地裁が無期懲役判決を言い渡し、その後確定。2001年に再審請求したが、11年3月に病死した。遺族が再び再審請求し、今年2月に最高裁が再審開始を認めた。

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