先月6日、千葉市内を走る県道で起きた傷害事件。千葉県警は、被害者(45)が乗っていた車のドライブレコーダーを公開しました。 左車線を走っていると突然、黒いセダンが割り込んできます。ブレーキランプが点灯し急停止、危うくぶつかりそうになります。運転席から降りてきたのは、恰幅の良いスキンヘッドの男。音声は記録されていません。それでも、何かを叫んでいる様子がうかがえます。 男は、被害者の車の運転席側へ。姿が見えなくなると、車体が揺れる場面も確認できます。約1分半後、戻ってきた男の怒りは、エスカレートしているように見えます。そして、自らの車のトランクを開け、タイヤ交換などに使う工具のクロスレンチを取り出しました。 被害者の男性は「交通トラブルから口論になって、クロスレンチで殴られた」と110番通報。被害者は、逃げようとしたのか、車をバックさせます。しかし、男は手にしていたクロスレンチを、助走をつけて投げつけました。フロントガラスに直撃し、ひびが入ったところで映像は終わります。 器物損壊や傷害の疑いで逮捕され、2日、送検された柳川靖之容疑者(57)。 柳川容疑者 「相手の車の窓を手でたたいたが、クロスレンチを使用したことは覚えていない」 被害者は、クロスレンチで顔面を殴られるなどしてけがをしました。 所村武蔵アナウンサー 「柳川容疑者は、後退する車を100メートル以上先の交差点まで追いかけたのち、現場に警察が到着すると、来た道を歩いて戻り、3車線の真ん中に停めていた自分の車に乗り込み、現場から走り去っていったといいます」 柳川容疑者と被害者の間に面識はありませんでした。 警察によりますと、事件直前、現場から300メートル手前の交差点で、柳川容疑者は、信号待ちをしていました。しかし、停まっていた場所は、赤信号の50メートル手前にある青信号の停止線。つまり、“勘違い”でこの場所に停まっていました。そこで被害者から追い抜かれたことを、まくられたと思い、腹を立てたことが動機としています。 柳川容疑者は、逮捕時は観光バスの運転手、それ以前にもトラックドライバーとして運送会社に勤めていたそうです。そのころにも、今回と似たようなトラブルを起こしていたことがわかりました。 かつて、柳川容疑者が勤務していたという運送会社の上司は、こう話します。 柳川容疑者の元上司 「仕事は真面目にしていたが、けんかっ早い性格だった。出勤途中に喧嘩をして、血を流して出社してきたので、その日の運行を中止したという出来事があった。(Q.どういう経緯で)あおり、あおられたので、けんかに発展したということだった。血だらけだったので、お客さんのところには行かせられない。業務を中止したというのはっきり覚えている」 警察は、柳川容疑者が、なぜクロスレンチを持っていたかなど、捜査しています。