<ストーブリーグ>ドリームズのエースと元主砲にドーピング疑惑が浮上…キャンプの裏で球界揺るがす展開

亀梨和也が主演を務めるドラマ「ストーブリーグ」(全8話)が、LeminoとWOWOWオンデマンドで全話配信中。第6話では、新シーズンへ向けて意気揚々と始まったドリームズのキャンプの裏で、薬物スキャンダルが浮上した。(以下、ネタバレを含みます) ■エースと元主砲に疑惑の目が… 本作は2019年に韓国で放送され大ヒットを記録したドラマの日本版リメークで、万年最下位の弱小プロ野球チームの再建に挑む、野球未経験のゼネラルマネジャー(GM)と球団運営フロント陣の奮闘を描く物語。亀梨が野球未経験ながら大胆な改革を推し進めるプロ野球チーム「ドリームズ」の新GM・桜崎準役を務め、長濱ねるが演じる編成本部長・蒔田理紗をはじめ運営スタッフたちと時にぶつかりながらも、少しずつチームに変化をもたらしていく。 亀梨、長濱のほか、野村萬斎、葉山奨之、梶原善、木村柾哉(INI)、板尾創路、勝地涼、剛力彩芽、吉田鋼太郎ら個性豊かなキャスト陣が集結している。 ドリームズ球団社長の根岸壮(萬斎)は、親会社の株価が暴落したこともあって桜崎のGM辞任を撤回、さらに総年俸の引き上げ要求にも屈せざるを得なかった。心身ともにボロボロになっていた彼のところに「球界にステロイドを売っていた売人が逮捕された」というタレコミの電話が入る。 しかも売人のリストには、ドリームズの元主砲の工藤達也(佳久創)や彼とのトレードで復帰してきたエースの澤田武尊(谷恭輔)の名前があったという情報も。根岸は反撃の材料にするため、“社長派”の広報部長・鈴森卓(中川晴樹)にひそかに澤田のことを調べさせる。さらに「経費がかかり過ぎる」と桜崎に圧力をかけて、他球団のキャンプ地から離れた静岡でのキャンプに変えさせた。 ■期待の“ドラ1”がイップスに苦しむ かつてチームに所属していたカン・ドゥギ(ハ・ドグォン)も臨時コーチで参加して、意気揚々とキャンプがスタート。だがドラフト1位で入団した投手のイム・ミンジョン(チャ・ジュンホ)はイップスに悩んでいた。データ分析班の明人(木村)は彼の学生時代の映像で自信を取り戻させようとし、投手陣の先輩もジョークを飛ばして励ます。 ドリームズからバイキングスにトレードされた工藤の疑惑のことで、バイキングスのGM・石倉伸夫(甲本雅裕)は神経質になっている。彼の本音を見抜いた桜崎は「工藤はシロ」と信じていることを伝えた上で、バイキングスに練習試合を申し込んでいた。 試合当日、ふと蒔田は桜崎が左右でバラバラのソックスを履いていることに気付いた。「そんなことあります?」と話しても涼しい顔をしている桜崎を見て、「GMの面倒見る人って、大変そうですね」とつぶやく蒔田だが、桜崎は「そんな人はいません」とポーカーフェイスで返す。本当は弟・明人や、元妻・柳佐和子(矢田亜希子)と、影から見守っている人がいるにもかかわらず…。 ドリームズはエース・澤田がバイキングス打線を抑え、明人が期待をかけていた奈良優斗(堀井新太)のホームランで先制。澤田は因縁の工藤から三振を奪って士気を上げた。監督は6回にはミンジョンをマウンドに送るが、不安は的中し、ストライクが入らない。 四球を連発して満塁になったところで打席には工藤。交代も考えられたところで投手コーチがマウンドに向かい、何かをささやく。その後ミンジョンは、ど真ん中に投げ込んだ球をあえなくホームランにされてしまった。それでもなぜかナインもベンチも妙に雰囲気が明るい。 コーチはミンジョンに「工藤から三振を取れ」と命じるも、彼が首を横に振ると「無理ならホームランを打たれろ」と笑っていた。打たれるのを恐れるより、自分のピッチングを信じて投げろというアドバイス。その後もミンジョンは容赦なく打たれたが、ドリームズ打線も反撃して試合は引き分けに。選手もフロント陣もしっかり手応えを感じていた。バイキングスの石倉GMも「今年は優勝争いしようや」と、生まれ変わったチームの実力を認めるしかなかった。 その裏で、根岸は薬物スキャンダルを利用しようとする。リーグの理事会で薬物を使用した選手への罰則強化を提案、自主的に申告すれば2年間の出場停止を1年間に軽減すると表明しつつ、その席上で「例えば澤…」と澤田の名前をほのめかせた。そしてバイキングスにいる工藤も、選手から疑われている。脅迫電話を受けており、11年前には謎の男から接触されていた工藤は果たして、シロかクロか――。 ■ドリームズの選手は「シロ」 調査の結果、他球団にドーピング選手が発覚する中でドリームズに薬物を使用した選手は皆無だった。皮肉にも澤田をはめようとした根岸のおかげで、ドリームズと根岸本人の好感度も上がる。「GMのまねです」と本心を隠す社長に、桜崎も「気が合いますね」と返し、奇妙な共闘関係が生まれていた。 バイキングスでも工藤の潔白が証明された。疑惑のきっかけはかつて彼が思いとどまったところをたまたま澤田が見ていたためで、それが2人のわだかまりになっていた。遺恨を解きたい澤田は、工藤を誘って2人きりで「堂々と生きてくれ。お前には胸を張ってバットを振ってほしい」と伝え、薬物疑惑が晴れたはずの工藤は、何らかの決意を秘めた表情でJPB(全日本野球機構)に向かった。 球界の闇にも切り込む“生々しさ”が本作の魅力をさらに際立たせているが、第6話ではさらに実際にプロ野球界で投手コーチや監督を務めた森繁和氏もカメオ出演。球団名や選手、機構など架空の設定ながら、さりげなく“リアルを入れる”描写が見事だ。カメオ出演で言えば、韓国版「ストーブリーグ」でカン・ドゥギ投手を演じていたハ・ドグォンが、日本版でも同役(かつてのエース)として出演したのも胸アツポイント。この粋な采配にはSNSでも注目が集まった。 ドリームズにまだ未練があるところを明かした工藤は、今後どんな決断を下すのか。第1話以来の桜崎と工藤の感情のぶつけ合いが、またドラマを動かしていく。 ◆文=大宮高史

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