ウッズもミケルソンもいない…寂しい「春の訪れ」 今週「マスターズ」開幕 32年ぶりW欠場は新時代の到来か【武川玲子コラム】

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」 今週はいよいよメジャー初戦、マスターズ・トーナメントが開幕する。春の訪れを告げる同大会は、歴代チャンピオンのレジェンドたちが勢ぞろいするゴルフ界の一大イベント。しかし今年はタイガー・ウッズとフィル・ミケルソン(ともに米国)がそろって欠場というなんとも寂しい「春の訪れ」となった。ウッズとミケルソンがともにいないのは1994年以来、実に32年ぶりのこと。それはまた新しい時代の到来とも受け止められている。 3月27日にフロリダ州の自宅近くで交通事故を起こしたウッズは、強い痛み止めを服用しており「薬物の影響下での運転」容疑で逮捕。その後釈放されたが、翌週には「治療に専念し、健康を取り戻すことに集中したい」と、しばらくの間の活動停止を発表した。 昨年10月に受けた7度目の腰の手術から復帰を目指していたが、マスターズに出場できるかは不明としながらも「開幕前のチャンピオンズディナーには必ず行く」と話していた。国外渡航の許可を得て、所有するプライベートジェットがスイスのチューリヒに到着したことが確認。ウッズが搭乗していたかは不明だが、スイスで治療の可能性も報じられている。 一方のミケルソンは主戦場とするLIVゴルフを、家族の健康問題を理由に今季開幕から4戦欠場。3月にようやく復帰を果たしていたのでマスターズには元気な姿が見られるのかと期待されていたが、先週、自身のSNSで欠場を発表した。 97年に初優勝を果たしたウッズはマスターズ5勝、メジャーに勝てないと言われたミケルソンは2004年に初制覇以来3勝を挙げている。ライバルと言われ不仲説がささやかれたこともあったが、テレビマッチで戦うなど一時代を築いてきた2人。しかし「ウッズとミケルソンがいなくても、ゴルフ界は良い方向へと進んでいく」とPGAツアーの改革を進めるアダム・スコット(オーストラリア)。歴代チャンピオンは望む限り出場できるのがマスターズ。いつかまた2人が顔をそろえる日が来るに違いない。(全米ゴルフ記者協会会員)

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