富山市の国道8号で車同士が衝突し、親子2人が亡くなった事故から7日で1カ月です。事故現場となった国道8号は富山県内でも人身事故が多い道路の一つで、県警は取り締まりを強化することにしています。 *リポート 「親子2人が死亡した事故からきょうで1カ月です。現場近くには今も多くの花や飲み物などが供えられています」 富山市八町にある国道8号の交差点。事故の衝撃で倒れた街灯の根本が今もそのままになっています。 事故があったのは1カ月前。3月7日の午前5時半ごろでした。 赤信号を無視し、交差点に猛スピードで進入した車が軽自動車と衝突しました。 この事故で、軽自動車に乗っていた富山市の女性と中学生の息子の2人が死亡。2人を死亡させたとして、舟橋村の杉林凌被告が危険運転致死の疑いで逮捕・起訴されました。 起訴状などによりますと、当時、杉林被告は赤信号の交差点に時速約140キロで進入して車と衝突しました。事故を起こした交差点以外の赤信号も無視したとみられています。 事故の直前、国道8号沿いの防犯カメラには猛スピードで走る車が映っていました。 被告は調べにこう話しています。 「赤信号でも行ってやろうと思った。他の車を追い抜こうと思った」 国道8号では先月末にも消防士の男が運転する車が軽自動車と出会い頭に衝突し、20代の男性が一時意識不明の重体となりました。 消防士の男は「車線をはみ出した」と話し、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕されました。 国道8号の県内区間での人身事故は2019年に231件。翌年には149件と減ったものの、その後は増加傾向が続いています。 道路をよく利用する人は…。 *国道8号沿いの会社従業員 「速い人だと時速100、120キロとか出てるのでは。事故はこの辺はちょくちょくあるので何回も見かけている」 「全体的に速い。飛びぬけて速い車もいる。危険。自分に何かあったらと思うと怖い」 実際に夜間の国道8号を走行しました。 *リポート 「午後9時をまわりました。この時間になると車通りも徐々に減ってきて、道が空いてくることもあって、周りの車には離されていくような感覚があります。他の車が法定速度以上のスピードで走行しているように感じます」 さらに遅い時間になると…。 *リポート 「スピードを出した車に抜かれました。おそらく80キロから90キロくらいは出てたのではないでしょうか。速いですね。かなり車間距離も近くなっていますね」 時間が遅くなるにつれてスピードが速い車が多くなりました。 交通の要となっている国道8号。交通事故に詳しい専門家は大きな道路こそ注意が必要と話します。 *交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん 「速度を出しすぎないこと。当然広い道路は速度感覚を感じない。ついつい気がついたらスピードが出てしまっている。速度をこまめに見ながら、交通規則を守るのが第一の防衛運転、自分が被疑者にならない運転」 1カ月前に起きた国道8号での事故を受け、県警は8日にヘリコプターなどを使った大規模な取り締まりを行う予定です。 (富山テレビ放送)