イラン戦争 翻弄される日本人学校 赴任の校長ら日本で「修了式」開催/兵庫・丹波市

用意しておいた卒業証書を「僕が戻って来れなかったら、大使館の公使に頼んで渡してもらって」と、現地スタッフに託して帰国した。経済状況悪化によるイラン国内デモの拡大を受けて帰国した後に始まった戦争で、首都・テヘランに戻ることはかなわなくなった。元兵庫県丹波市立中央小校長の西田隆之さん(61)=同市春日町=が校長を務めるテヘラン日本人学校は、きょう15日に都内で「修了式」を開く。西田校長は「子が戦争で不遇な立場に追いやられている。君たちには日本にも、テヘランの日本人コミュニティーにも居場所があると感じさせて送り出したい」と、門出を温かいものにしようと、同僚、関係者と知恵を寄せ合っている。 昨年6月、イスラエルとの「12日間戦争」で帰国。11月末に再渡航したが1カ月半で帰国。帰国は3年任期で4度目。4度目の再渡航はならず日本で年度末と、任期満了を迎えることになった。 数人が卒業する。卒業証書は渡せない。修了証を手渡す。卒業する子は日本滞在中、一時的に日本の学校に転入しており、卒業証書はその学校長名で授与される。 式には、卒業生、在校生、保護者、教員、私学の理事会に相当する学校運営委員会の委員(商社など企業の現地駐在員ら)、元在籍者と家族、元担任も駆けつける。「現地の日本人コミュニティーは200人程度。そのほとんどが退避している。子の活動を支えてくださった方々も出席していただける」。“近所のおじちゃん、おばちゃん”も見守る式になる。

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