デンパサール、インドネシア、4月9日 (AP) ー インドネシア当局は8日、主要な犯罪組織のボスとされるスコットランド人男性をスペインへ引き渡した。警察による捜査が続いていたため、同男性の移送は数回にわたり延期されていたという。 バリ島入国管理局の広報担当者によると、法執行機関から国際犯罪組織の上層部と見なされているスティーブン・ライオンズ容疑者は8日早朝、バリ島からアムステルダムへ空路で移送された。 同広報官によると、そこから45歳のライオンズ容疑者はスペインへ移送され、麻薬密売および資金洗浄に関連する罪に問われる予定だという。 ライオンズ容疑者は3月28日、シンガポールからバリ島のングラ・ライ国際空港に到着した際、スペインの要請により国際刑事警察機構(インターポール)が発出した「レッドノーティス」に基づき、インドネシアの入国管理システムが彼を特定したため逮捕された。 「レッドノーティス」とは、身柄引き渡しを目的とした容疑者の逮捕を求める国際手配のことだ。 ライオンズ犯罪組織の首謀者とされる同容疑者は、スペインと英国の当局から指名手配されており、2024年にスペインで起きた殺人事件を受けて、約2年間にわたりスペインの指名手配リストに掲載されていた。 バリ島警察によると、ライオンズ容疑者の逮捕は、インドネシア、スペイン、スコットランドの当局が関与した合同捜査の一環であった。 インドネシア警察は、同容疑者がスコットランドを拠点に、スペインと英国間の麻薬密輸ルートを支配する国際的な犯罪ネットワークを率いていたと主張している。 当局はまた、このグループがスペイン、スコットランド、イングランド、ドバイ、カタール、バーレーン、トルコを含む欧州および中東全域のペーパーカンパニーを通じて資金洗浄を行っていたと疑っている。 バリ島での逮捕に先立ち、スコットランドとスペインの警察は、この捜査に関連して家宅捜索を実施し、複数の逮捕に至った。 トルコ、オランダ、アラブ首長国連邦でも追加の容疑者が拘束された。 バリ島入国管理局長によると、ライオンズ容疑者は2人の同行者とバリ島に到着したが、当局には単独で渡航したと説明している。同行者2人は現在も島内にいるとみられる。 同局長は、スペインのインターポールが彼らを同じ犯罪カルテルの構成員と特定したものの、逮捕状やインターポールのレッドノーティスの対象にはなっていないと述べた。 スコットランドのメディアによると、ライオンズ容疑者は2006年にグラスゴーで発生した銃撃事件を生き延びたが、その際に従兄弟が死亡した。その後スペインに移住し、最終的にドバイに定住したという。 昨年、スペイン南部のフエンヒローラにある海辺のバーで、当局がギャングによる襲撃と見なす事件が発生し、ライオンズ容疑者の兄弟と仲間が銃撃され死亡した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)