「受け子」逮捕で楽天銀行に感謝状 ネット銀行と捜査を結んだ電話

銀行の取引監視をきっかけとした通報が、特殊詐欺被害を食い止めただけでなく実行役の逮捕にもつながったとして、宮城県警仙台南署は14日、楽天銀行(東京都港区)に感謝状を贈呈した。取引監視の通報を端緒として検挙に至ったのは県内で初だという。 ネット銀行で店舗窓口はない楽天銀行。そこからどうやって容疑者逮捕につながったのか。 ■400万円の送金、鳴ったアラート 楽天銀行では、福岡センター本部(福岡市博多区)にあるセキュリティーセンターで、24時間365日、全国の顧客の取引を監視しているという。過去のデータの分析などから、出入金の金額や回数などで不自然な取引があればアラートが鳴るシステムになっており、さらに人が確認している。 昨年12月、楽天銀行の口座から400万円を送金しようとしていた仙台市在住の60代女性の取引をシステムが検知。セキュリティーセンターの担当者が女性に電話をかけ、高額送金の理由となる資料の提出を求めたが、女性が対応しなかったため、送金を停止。詐欺被害の可能性が高いと判断し、警察に通報した。 ■それまでにも詐欺被害に・・・ その後、県警が女性に接触すると、送金と同じ頃に現金1千万円を自宅に来た男に手渡し、だまし取られていたことがわかった。被害からあまり日が経っていなかったことから、防犯カメラの解析などの捜査をスムーズに進められ、実行役の男を逮捕することができた。 女性はそれまでにもSNS型投資詐欺に遭い、計1100万円を複数回にわたり振り込んでいたという。 楽天銀行は昨年8月、警察庁と情報連携協定を結び、詐欺被害の防止に力を入れている。感謝状を受け取った執行役員で福岡センター本部担当の松本美加さんは「安心安全で最も便利な銀行を目指している。今後も取り組みを続けていきたい」と話した。 県警によると、監視システムによる金融機関からの通報件数は昨年1年間で116件にのぼり、額にして合計約1億3千万円の被害を未然に防いだという。(川西めいこ)

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