親族知人「距離のある家族」 逮捕の父親が結希さんを怒る姿に“違和感”も…遺体移動はいつ、どのように【京都小学生行方不明】

11歳の男の子の遺体が遺棄された事件で、逮捕された父親が「衝動的に首を絞めて殺した」などと供述していることが新たに分かりました。 また、自宅から車も押収し、警察は遺体の遺棄に使用した疑いもあるとみて捜査を本格化させています。 京都・南丹市で行方不明となっていた11歳の安達結希さんの遺体が見つかった事件。 遺体を運び遺棄した疑いが持たれている、結希さんの父親で会社員の安達優季容疑者(37)。 捜査関係者によりますと安達容疑者は容疑を認め、逮捕前の任意の調べに対し「衝動的に首を絞めて殺してしまった」という趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。 これまでに警察は司法解剖の結果、結希さんの死因について「不詳」としていて、遺体に刺し傷や切り傷はないと説明しています。 3月23日の朝、行方が分からなくなる直前に結希さんを小学校に送り届けたと供述する安達容疑者。 3月23日朝、通学路沿いに設置された防犯カメラに安達容疑者の自宅にあった車と似た車が、小学校の方向へ走る様子が映っていたことがFNNの取材で分かりました。 警察は結希さんを捜索している間、水面下で安達容疑者のスマートフォンや、車のドライブレコーダーの位置情報の履歴などを解析。 捜索範囲を絞り込んでいった結果、4月12日には結希さんが履いていたとみられる靴を、13日には山林で結希さんの遺体を発見したということです。 2日間にわたっておこなわれた安達容疑者の自宅の家宅捜索は16日で終了し、着衣など約三十点が押収されました。 事件と関連があるかを、これから捜査するといいます。 こうした中、警察が当初から調べていたのが安達容疑者の自宅にある“黒い車”です。 結希さんが行方不明になったとされる3日後に安達容疑者の立ち会いのもと自宅で行われていた捜索の映像では、自宅にあった“黒い車”を捜査員が写真を撮ったりトランクを開けるなど、念入りに調べる様子が見られました。 安達容疑者は結希さんの遺体を発見現場の山林に遺棄するまで“複数の場所に移動させていた”とみられます。 警察は遺体を運び込んだのは徒歩ではなく、「何らかの乗り物」が使われたと説明していました。 また、安達容疑者が運転していた車のドライブレコーダーを調べたところ、データの一部が消されていたことも判明しています。 事件解明への鍵となり得る安達容疑者の自宅にある黒い車は17日午前、警察によりシートがかけられ南丹署へ押収され、周囲をブルーシートで囲む厳戒態勢の中、南丹署のガレージへと運び込まれました。 この黒い車をめぐっては、南丹市内の自動車販売店に設置された防犯カメラの映像に、安達容疑者宅にあった黒い車と車種やナンバーが一致している車が映っていました。 この映像が撮影されたのは、結希さんが行方不明となる6日前の3月17日の午前7時48分。 翌日も、ほぼ同じ時間に全く同じ行動をしていました。 防犯カメラを設置していた自動車販売店の従業員: 毎朝7時45分から50分の間でここの自販機で飲み物買って、職場のある京丹波町の方面向いて走って行きました。運転荒っぽい割におとなしそうな見た目で、それが印象に残っている。 事件をめぐる大きな謎となっていたのが、日を置いて全く異なる場所で相次いで発見された結希さんの「通学カバン」や「靴」。 そして、遺体遺棄の現場はなぜあの山林だったのか。 その全てが安達容疑者や結希さんのこれまでの生活環境に“密接な場所”で起きていたことが分かりました。 防犯カメラが設置されているのは幹線道路沿いの店舗。 この道は安達容疑者の自宅から勤務先へと続くのですが、この道路をたどると結希さんの「靴」と「通学カバン」が見つかった現場を結ぶような形になっているのです。 安達容疑者の通勤ルートから発見された結希さんのものとみられる「靴」や「通学かばん」。 さらに、結希さんの遺体の発見現場にも注目すべき点が見えてきました。 取材によると、結希さんと母親の2人は約1年前まで南丹市内のアパートで2人暮らしをしていました。 ところが、2025年3月にアパートの一室が全焼する火災が発生。 火災当時を知る人は「横の窓からガラスが割れて火が噴いている状態なので。(Q. その時のお母さんの様子は)もうおびえて、えらいこっちゃみたいな感じで」と話しました。 火災におびえる結希さんの母親の横には、寄り添う男性の姿が目撃されていました。 火災当時を知る人: 旦那さんみたいな人が後から来たみたいな感じ。寄り添うというか。(Q. よく見る人)いや、その時は初めてです。 これが安達容疑者とみられる人物でした。 火災当時を知る人: 結局(アパートに)住めない状況になって、正式に出るってなった時に挨拶に来られた。その時に(安達容疑者と)2人で菓子折り持って「本当に本当にご迷惑をおかけしました」みたいな感じで。 結希さんが母親と暮らしていたアパートにも出入りしていたとみられる安達容疑者。 このアパートがあるのは、結希さんの遺体遺棄現場から車で3分ほどの距離。 安達容疑者はこの山林にも土地勘があった可能性が浮上しています。 近隣住民によりますと、その後、結希さんと母親は祖母と曽祖母が暮らす実家に引っ越します。 そこに結希さんの戸籍上の養父となった安達容疑者が同居。 4世帯の5人暮らしが始まったといいます。 取材班が話を聞いたのは安達容疑者の親族を知る人。 結希さんと母親を含めた家族3人を見かけた時の様子について、「お母さんと子供さん(結希くん)はべったりな感じだったんですけど、その後ろを(安達容疑者が)ついて“距離のある家族”というか、パッと見たら違和感のある家族だなみたいな」と話し、“距離のある家族”という印象に加え、「お父さん(安達容疑者)が結希くんに『そういうところがあかんねん』と怒っていた。違和感のある家族やのに、さらに違和感を覚えた」といいます。 捜査関係者によりますと安達容疑者は今回、この実家から押収された黒い車を結希さんの遺体遺棄に使った疑いもあるとして車内などを本格的に調べる方針です。 結希さんの遺体が発見された現場では16日に規制線が解かれ、17日、山道の前に献花台が設置されました。 田んぼ脇のあぜ道を進むと、次第に昼間であっても木々が視界を遮り、人目につかないような道となっていました。 発見当時、遺体を隠すような偽装工作は見られなかったといいます。 この場所にたどり着いた当時、安達容疑者は果たして、どのような心理状態だったのでしょうか。 これまでに、安達容疑者は結希さんの遺体を複数箇所に移動させたことも分かっています。 しかし、警察が疑いの目を向け、多くの人が結希さんが行方不明になったことに注目する中、いつ遺体を移動させたのでしょうか。 法科学の専門家、法科学研究センター・雨宮正欣所長は「亡くなってから48時間くらいたつとご遺体の状態がどんどん悪くなる。損壊しやすくなることからご遺体の運搬は時間がたつほど難しくなる」と話します。 警察は、安達容疑者の供述の裏付けを進めるとともに、犯行に至った詳しい経緯を調べています。

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