北海道の旭山動物園で、妻の遺体を焼却炉で燃やした疑いで逮捕された職員の33歳の男が、逮捕前「妻は灰になった」という趣旨の供述をしていたことがわかりました。 旭川市旭山動物園の職員、鈴木達也容疑者(33)は3月31日ごろ、妻・由衣さん(33)の遺体を園内の焼却炉で燃やして損壊した疑いで、5月2日、送検されました。 焼却炉からは由衣さんの遺体の一部が見つかっています。 鈴木容疑者は逮捕前の任意の聴取で、「2時間以上燃やした」「妻は灰になった」という趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。 捜査本部は、由衣さんの殺害についても慎重に裏付けを進めています。 逮捕の大きな決め手とされるのが、焼却炉の中から妻・由衣さんの遺体の一部が見つかったことです。 焼かれた遺体からどのような情報が分かるのか。法医学の専門家に話を聞きました。 ■【法医学者が解説(1)】燃えた遺体の身元特定の難しい 旭山動物園の焼却炉からは、鈴木容疑者の妻の遺体の一部が見つかっていますが、具体的な部位などは明らかになっていません。 このような事件の場合、どのようにして身元の特定を進めていくのでしょうか。 死因を特定するために遺体の解剖などを行う、東北医科薬科大学医学部・法医学教室 高木徹也教授に今回の事件について聞きました。 Q:一般論として、焼死体の身元特定の難しさは、どのような点ですか? 焼死という扱いで亡くなられた遺体の解剖しますが、やはり体が燃えるということは、やわらかい部分の皮膚や脂肪、もっと焼けてしまうと筋肉であったり、臓器が焼けてしまうわけです。 身元特定は、一般的には外見上で行うことがまず第一です。家族が見て「この人はうちの人だ」とわかるわけですけれど、焼損が激しいと外見上で身元が特定しにくくなるということが一つ重要になります。さらに焼け方がひどくなっていくと、どんどん内部の臓器が焼け落ちて、今度は骨が残ったりするわけです。