熊本地震で損壊した熊本県の八代市役所の新庁舎建設工事を巡り、業者側に便宜をはかる見返りに賄賂を受け取ったとして、八代市議の男ら2人が逮捕されました。 【「復興のシンボル」市役所工事めぐり賄賂受け取ったか】 捜査関係者によりますと、八代市議の成松由紀夫容疑者(54)は、八代市役所の新庁舎の建設工事を巡り、工事業者である前田建設工業に便宜をはかる見返りに、6000万円の報酬を受け取ったあっせん収賄の疑いが持たれています。 また、成松容疑者と共謀したとして、松浦輝幸容疑者(84)も逮捕されました。 報酬の受け渡しは松浦容疑者の自宅で行われたということです。 八代市の市役所旧庁舎は2016年に発生した熊本地震で損壊し、2022年に「復興のシンボル」として新たな庁舎が完成しました。 【疑惑寄せられ「調査特別委員会」設置 “天の声に従うよう” 証言も】 この新庁舎の建設は、東京・千代田区に本社を置く前田建設工業と熊本にある会社の2社からなる共同事業体のみが工事の入札に参加し、およそ118億円で落札しました。 しかし、事業計画に伴う意思決定の経緯や事業費が途中で増額されたことが妥当だったのかなどの点について疑問の声が上がっていました。 工事の実態を調査するため、去年12月には地方自治法に基づいて八代市議会で調査特別委員会が設置されました。 これまでに証人喚問も行われていて、入札業務を担当した八代市職員は「上司から“天の声”に従うよう指示があり、特定の業者が有利になると感じた」などと証言していました。 【成松容疑者「事実無根のことが多い」金銭のやり取りも否定】 一連の疑惑について成松容疑者は先月行われた会見で、「以前から魔女狩りのような気分にあっていた。なんでこんな騒ぎになっているのか、事実無根のことが多いのでそういう印象です」と話していました。 そのうえで、「疑義があればすでに捕まっている。もらっているということは断固否定します」と、金銭の受け取りについても否定していました。