福島県郡山市熱海町の磐越道上り線で北越高(新潟市)の男子高校生が死亡したマイクロバス事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された新潟県胎内市、無職の男(68)が「速度の見極めが甘かった」などと供述していることが7日、県警への取材で分かった。 事故現場は緩やかな右カーブで、男は逮捕前「曲がりきれなかった」との趣旨の説明もしていたという。捜査関係者によると、現場に目立ったブレーキ痕はなく、バスは速度を落とさず道路脇のクッションドラム(緩衝設備)にぶつかり、ガードレールに突っ込んだとみられる。男は「(制限速度80キロのところを)90~100キロ出していた」などと供述しているという。 男から飲酒や内服薬の影響を受けた形跡は確認されておらず、居眠りなどもしていないという。バスの運転に必要な大型一種免許は取得していた。マイクロバスにドライブレコーダーは設置されていなかった。 死亡した男子生徒(17)=新潟市=がガードレールに押し出されるようにして、バス後部の窓から車外に放り出されたとみられることも、捜査関係者への取材で判明した。 捜査関係者によると、男子生徒はバスの最後列の右から2番目の席に座っていたとみられる。ガードレールはバス左前部から突き刺さり、後部のガラスを突き破るようにして貫通した。男子生徒の死因は失血死で、ガードレールに衝突した際に負った傷が致命傷になったとみられる。脚の骨を折るなど重傷を負った15~17歳の生徒5人は補助席などがあるバスの中央部分に座っており、この生徒らもガードレールに衝突したことで骨を折るなどした可能性が高いという。