【なぜ】バス会社と高校で食い違う主張 手配の経緯など巡り対立 磐越道21人死傷事故 “支払い”説明にも隔たり

福島・郡山市の磐越自動車道で発生したマイクロバス事故で、これまでにバスを手配した会社と高校がそれぞれ会見を行いましたが、双方の主張が食い違っています。 安宅晃樹キャスター: 6日に発生したバスの事故について、改めて概要を振り返っていきます。 乗っていた生徒たちは、新潟市にある北越高校の男子ソフトテニス部の部員の20人です。この事故で部員の稲垣尋斗さん(17)の死亡が確認されました。 そして7日、バスを運転していた若山哲夫容疑者が、稲垣さんを死亡させ17人の高校生にけがをさせた過失運転致死傷の疑いで逮捕されました。 事故発生後、バスを手配した会社と高校側がそれぞれ事故の経緯などについて説明をしました。 事故が起きたのは6日の午前7時45分ごろです。 その日の午後8時ごろに、バスを手配した蒲原鉄道が会見を行い、その中でバスの手配がどういった経緯だったのか説明しました。 蒲原鉄道・金子賢二営業担当: 学校の要請でレンタカーを手配して、なおかつ人も頼むよという中で紹介した。うちは青ナンバー(営業車)を売ることが前提。その中で青ナンバーよりも安い方をということを僕らに聞いてくるので、やっぱり金の問題。 蒲原鉄道・茂野一弘社長: レンタカー代を学校さんから頂いて、うちが預かった金額をそのまま支払う形。仲介をした形になるのかと。 安宅晃樹キャスター: 蒲原鉄道の説明では、まず高校側から貸し切りバスを使わずにレンタカーでの送迎と運転手を手配するように依頼を受けて、営業担当が実際にレンタカーを手配したということです。運転手については、営業担当の知人を介して、知人の知人に当たる若山容疑者にお願いしたといいます。 運行会社はあくまで仲介しただけで、手数料はもらっていないと説明しています。 蒲原鉄道の会見があったのが6日夜で、そして7日夜に若山容疑者が逮捕されました。 そのあと7日午後8時半過ぎに、今度は高校側が会見を行ったんですが、バス会社の説明との食い違いが鮮明となりました。 北越高校・灰野正宏校長: 4月上旬に蒲原鉄道の営業担当に、人数・発着時間・行き先などを伝え、貸し切りバスの手配を依頼。きのう、業者側の会見で「北越高校がレンタカーの手配を依頼した」「北越高校に運転ができる者がいないので運転手の依頼もあった」といった発言がなされていますが、ソフトテニス部の顧問によれば、全体の行程や人数などを伝える形でバスの手配を以前からお願いしており、こうした発言はしていないということを確認しております。(Q.安くしてと依頼した?)事実ではございません。ここについては顧問に確認している。 安宅晃樹キャスター: それぞれの主張をまとめると、バスの手配の経緯について、バス会社側は「貸し切りバスを使わずにレンタカーの手配を高校側から依頼された」としています。一方で、高校側は「人数・時間・行き先も伝えて貸し切りバスを依頼した」と説明しています。 続いて、運転手の手配について、「高校側から運転手も紹介してと言われた」とバス会社は言っていますが、高校側は「事実ではない」と否定しています。 3つ目、費用面なんですが、バス会社側は「高校側から『安くして』と依頼された」というんですが、この点についても高校側は「そのような事実はない」と否定しているわけなんです。 遠藤玲子キャスター: 双方の主張が真逆という印象を受けるんですが、今までもこの学校はバス会社に依頼はしていたんですよね。 安宅晃樹キャスター: そうなんです。高校の会見で、いつからかは分かっていないんですが、少なくとも2023年に8回。2024年には11回依頼して、2025年は9回依頼していて、合わせて200万円を支払っているといっています。 ただ、今回逮捕された若山容疑者が実際に運転手として来たのは、今回が初めてのことだったということです。 山﨑夕貴キャスター: ここまで主張が食い違うのは、責任の所在というところに関わってくるからなんでしょうか。 安宅晃樹キャスター: 今回の遠征に関する費用について、高校側は後日、バス会社に支払うことにしていたと説明しています。 アトム法律事務所の松井弁護士によりますと、料金が必要な送迎を無許可で行ったかについて、仮にバス会社の説明が事実であれば、高校側、そしてバス会社側の双方に重大な過失があったと認定される可能性があるとしています。 一方で、高校側の説明が事実であれば、高校側は貸し切りバスを依頼しただけで、“白バス行為”のような違法行為をされてだまされたことになり、そうなると責任はバス会社側へ向いていく可能性があると指摘しています。 そして、8日午前11時から2回目の会見をバス会社が行う予定でしたが、家宅捜索を受けるなどして中止になりました。 社長は高校側との食い違いについて、「警察の捜査を受けている中で話をしているところなのでコメントは控えさせていただきたい」と回答しています。 榎並大二郎キャスター: 言った言わないではなくて稲垣尋斗さんという17歳の尊い命が奪われたんだと。その事態を重く受け止めて関係者の1人1人が真摯にこの事故の原因究明に当たってほしいと思います。

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