輪島市内の被災した寺院から銅板など約38万円相当を盗んだとして、輪島署と石川県警捜査1課の合同捜査班は8日、スリランカ籍の男2人を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。逮捕は5日付。県内では神社屋根などの銅板の窃盗被害が相次いでおり、輪島署などは関連を調べている。 逮捕されたのは、いずれもスリランカ籍、相模原市南区西大沼3丁目、無職の男(30)=ピッキング防止法違反(特殊開錠用具所持)の疑いで逮捕、処分保留=と、住所自称同所、無職の男(29)の2容疑者。両容疑者は知人とみられる。 逮捕容疑は、共謀して4月24日午後7〜8時ごろ、輪島市内の寺院から、銅板約180キロと銅製の鬼板1枚(時価合計約38万円相当)を盗んだ疑い。能登半島地震で倒壊した寺院で犯行に及んだとみられる。 24日午後11時半ごろ、輪島市内の閉店後の商業施設駐車場で、不審な軽自動車を県警奥能登治安対策センターの警察官が見つけて職務質問した。運転席の下からバールが見つかったことから、ピッキング防止法違反の疑いで、運転手の容疑者を現行犯逮捕。その後の捜査で容疑が固まったことから、窃盗の疑いで両容疑者を逮捕した。 2人が乗っていた車からは銅板のほか、金属製の仏具6点や水道の蛇口2個が見つかっており、輪島署は8日、これらを報道陣に公開した。同署の谷本光訓副署長は「摘発こそが最大の犯罪抑止だ。被災地の治安を守っていく」と話した。 県警奥能登治安対策センターは、刑法犯認知件数が増えた奥能登の治安を改善するために今年3月に発足した。 県警によると、今年1月〜4月末までの間に、県内では神社仏閣で窃盗被害の被害届が39件出ている。内訳は輪島市8件、珠洲市2件、穴水町2件、能登町1件、羽咋市1件、志賀町3件、中能登町1件、金沢市11件、白山市1件、津幡町6件、加賀市3件。