無許可でタクシーの営業をする「白タク」行為で訪日客を神戸空港から乗せたとして、兵庫県警が中国籍で神戸市内に住む40代の女を道路運送法(有償運送の禁止)違反の疑いで逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。 大阪・関西万博によるインバウンド需要などを見据え、女が白タク運行を繰り返していた疑いがあると県警はみている。 捜査関係者によると、女は6月17日、観光目的で台湾から来日した中国籍の家族を神戸空港で自家用車に乗せ、運賃をもらう契約をしたうえで京都市内に向けて出発しようとした疑いがある。 正規のタクシー料金に比べて割安な1千元(約2万円)で送り届ける約束だったといい、女は「お金をもらってやりました」と容疑を認めているという。 女は2年ほど前から仲介役を通じて、来日予定の中国人観光客と中国のSNSアプリ「WeChat(ウィーチャット)」などでつながり、来日した客を神戸空港や関西空港から関西各所に送り届けていたという。