福島県郡山市熱海町の磐越道上り線でマイクロバスがガードレールに衝突するなどし、北越高(新潟市)の男子生徒1人が死亡、17人が重軽傷を負った事故で、バスが道路脇のクッションドラム(緩衝設備)にぶつかり、ガードレールが突き刺さった後も止まらずに20~30メートル走行していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。 福島県警によると、バスを運転していた新潟県胎内市、無職の男(68)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕=は、制限速度が80キロの現場を「90~100キロ出していた」と供述している。現場は緩やかな右カーブで、捜査関係者によると、男の供述通りであれば、カーブを曲がりきることに大きな困難があるとは考えにくく、県警は速度以外の事故原因や事故当時のバスの速度を詳しく調べる。今後、県警は本人を立ち会わせて実況見分する方針。 捜査関係者によると、バスは20~30メートル、ガードレールを剥ぎ取るように走行しており、ガードレールが剥がされた複数本の支柱に大きな損傷はなかった。死亡した男子生徒(17)=新潟市=は車内を貫通したガードレールに押し出されるようにして車外に放り出され、重傷の生徒らもガードレールにぶつかったことで骨を折るなどした可能性が高いという。 また捜査関係者によると、事故直後の呼気検査でアルコールの反応はなかった。事故のあった6日は午前5時半ごろ新潟市を出発し、少なくとも1回、休憩を取ったという。事故は午前7時40分ごろ発生した。男は県警の調べに対し「生徒を死傷させる大変な交通事故を起こしてしまい、深く後悔している」などと謝罪しているという。 県警は9日、男を送検した。 北越高は9日、男子ソフトテニス部の保護者会を10日に開くことを明らかにした。事故後2回目となる記者会見も開催する。