「あなたにも詐欺容疑が…」 ”東京特捜部刑事”から突然の電話 「調査のためお金を預からせて」玄関前に600万円置くと気づいた時には…富山

富山県上市町の70代男性が東京特捜部刑事を名乗る人物から「あなたにも詐欺容疑がかかっている」などと言われ、600万円をだまし取られていたことが分かりました。犯人側は被害男性に一日2回の定時連絡をし、現金の引き取り場所に大胆にも被害男性の玄関前を指定していました。 警察によりますと、ことし10月29日、富山県上市町の70代男性に”東京特捜部刑事”を名乗る人物から「特殊詐欺で逮捕した人物の自宅を家宅捜索した際、あなた名義の携帯電話と銀行の通帳が見つかった」、「あなたにも詐欺容疑がかかっている」と電話がありました。 次に”特捜金融担当”を名乗る人物が、「身に覚えがないのであれば、情報が漏れていて口座からお金が抜き取られる可能性があるのでATMを使って口座からお金を下してくること」などと、男性に現金を引き出すよう指示。男性は、ATMから合計600万円をおろし自宅で保管していました。 犯人側は男性に一日2回の定時連絡をし、現金の引き出し状況や現金の保管状況を入念に確認していました。 そして11月14日。「調査のため富山にいる刑事にお金を預からせる」、「袋に入れた現金を玄関前においてください」などと電話があり、男性は指示通り、玄関前に現金を置きましたが、電話を終えた数分後には持ち去られていたいうことです。 男性は知人に相談したことで、詐欺の被害に気づきました。 警察は、警察の身分をかたり口座情報などを聞きだしたりするのは特殊詐欺の手口だとして、注意を呼びかけています。

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