自分の代わりに退職の意向を会社に伝えてもらう「退職代行業」。利用は増え続けていますが、業者の摘発を機に変化が。 平日のランチでにぎわうレストラン。A5ランクのローストビーフに…ジャマイカの郷土料理「ジャークチキン」。 「めちゃくちゃ美味しいです」 「本当にありがたい」 実はここ、ある会社の社員食堂なんです。 ローストビーフなどのランチは全て500円という破格の安さ。こんな福利厚生に踏み切ったきっかけは、退職代行への危機感でした。 ■「これが噂の退職代行か。うちにも来たかと」 (アメイズプラス 山本良磨社長) 「最初は『まさか』という感じ。これが噂の退職代行かと思って『うちにも来たか』という感じです」 名古屋市で健康器具の企画・開発を行っているアメイズプラス。 去年1月、突然電話がかかってきたと言います。 (山本社長) 「『勤められていた方がお話しできる状況ではないので、代わりにこちらでお手伝いをさせてもらう』と言われた」 入社間もない社員が退職代行業者を通じて、電話1本で辞めると通告してきたのです。 詳しい理由を聞くことも、説得もできないままやめられてしまい、会社のどこに問題があったのか悩んだ社長。そこで社員サービスを始めたといいます。 ■20人に1人が“代行”を利用 一般的な会社の辞め方に? 本人に代わって勤務先に退職を伝える「退職代行」。 珍しいビジネスから、今や離職者の20人に1人が利用する、“一般的な会社の辞め方”になっています。 (退職代行を利用した人) 「事務所への通達が遅くなっただけで罵倒されて、『もう辞めます』と言ったら、今度は休憩室に閉じ込められた。『帰せない』と言われて、椅子やテーブルを蹴っ飛ばしたり殴ったり、ヤクザみたいな脅し文句で言われた。次の日に、即動いてくれて辞めることができた。今はもう気持ちも体も楽で、仕事も落ち着いて行ける感じ」 (退職代行を利用した人) 「『お前は逃げるのか』『こんなもの受け取れるか』『何を考えているんだ』とか言われたり、やはり言い出しづらい環境だった。本当に感謝しかない。(前の)会社からの変な連絡も一切ないし、本当に一番安心した」 しかし、この退職代行業界に今大きな変化が。