福島県相双地区で金品を奪うために工具を準備したなどとして、南相馬署は23日午後、強盗予備の疑いで、本籍札幌市、住所不定、職業不詳の男(24)、埼玉県越谷市、会社員の男(25)の両容疑者を逮捕した。 2人の逮捕容疑は、共謀して昨年2月23日午後3時15分ごろ、茨城県のホームセンターでバール1本などを購入した上で本県を訪れ、相双地区で金品を奪う機会をうかがった疑い。同署は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。 逮捕容疑となった昨年2月23日の3日後に、南相馬市原町区の住宅で強盗傷害事件が発生。新居容疑者は同事件で住宅に押し入った実行役を勧誘したとして、住居侵入と強盗傷害の疑いで同署に逮捕され、その後処分保留で釈放された。 捜査関係者によると、26日の事件前後の足取り捜査などで今回の事件が浮上。2人はバールのほか粘着テープも購入し、相双地区を徘徊(はいかい)していたとみられる。 県警が強盗予備容疑で逮捕状を取って指名手配し、海外から帰国した職業不詳の男を成田空港で、会社員の男を埼玉県内で逮捕した。 2人に面識はなく、匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)が交流サイト(SNS)で闇バイトを募っていた可能性があり、同署はほかにも関わった人物がいるとみて調べている。 同署は県警捜査1課と捜査した。