2023年から2024年にかけて約1億円を振り込ませる、いわゆるロマンス詐欺事件が発生したと、大阪府警が発表しました。 警察によりますと、大阪府内に住む無職の70代女性は2023年から2024年までの間に、「デビット」を名乗る人物などに約1億980万円をだまし取られたということです。 2023年、被害にあった70代女性がSNSに趣味のガーデニングを投稿したところ、「あなたの花はすてきです。あなたが育てた花を見ていると心が穏やかになります」と「デビット」を名乗る人物からダイレクトメッセージが届きました。 その後、「こんにちはハニー。私はWHOの船医をしている。元々働いていたカナダの会社から退職金を受け取る予定だったが船に乗っていて受け取れない。私の会社のチャットを送るから連絡を取って代わりに受け取ってほしい」などとやりとりが続き、女性は47万円ほどを振り込んだということです。 それ以降「黒海を航行中に海賊に襲われている」「WHOは海賊から身代金を用意しろと言われるのを恐れてWHOは私の口座を凍結した。凍結されたことで娘に仕送りしたくてもできない」「数年前に手放した不動産を麻薬組織のボスが買い取った。麻薬組織に資金を提供したと連邦警察に疑われて逮捕された。無実だが弁護士を雇う必要がある。無実を証明したい」などと連絡があり、あわせて約1億980万円を振り込んだということです。 2024年11月に女性が投資の相談で銀行に行った際に、行員が資産が目減りしていることに気づき詐欺が発覚しました。 大阪府警はこの他に、1億6000万円超の暗号資産をだまし取られるなど、3件の高額被害発生についても発表しています。