栃木県で発生した強盗殺人事件で、逮捕された少年らが住宅に侵入直後、飼い犬を殺害していたことが新たに分かった。さらに、SNSでは“良い母親”の姿を見せていた指示役とされる20代の妻の裏の顔とともに、事件の異様な実態が明らかになってきた。背後関係の解明が焦点となっている。 ◆“良いお母さん”の裏で…事件当日にも動画投稿 少年4人と20代の夫婦が逮捕された栃木県の強盗殺人事件で、少年らは、住宅に侵入した直後に飼い犬を殺害していたことが新たに分かった。 「ずっと赤ちゃんの成長の動画撮ったりとか、写真とかずっと載せてて…ああ良いお母さんだなっていうのは、もうずっと思ってて」 SNSで見せる表情は“いいお母さん”。 昔からの知り合いにはそう映っていたという竹前美結容疑者(25)。 しかし、強盗殺人の指示役として犯行に関わっていたとされる事件当日にも、自らが歌う動画を投稿。 事件3日後に警察に身柄を確保された際にも、ビジネスホテルの一室で生後7カ月の娘と一緒だった。 ◆“実行犯”少年らが飼い犬も殺害か 指示役の夫婦と実行役の高校生らが逮捕された栃木県の強盗殺人事件。 事件当日、富山英子さん(69)が殺害されるに至るまでの犯行グループの残忍な手口が、FNNの独自取材で明らかになった。 室岡大晴キャスター: 強盗殺人事件が起きた現場です。住宅を一周囲うように塀があります、私の身長182センチなんですけど、それより少し高いくらいの壁が一周囲んでいます。 そして、一つだけある入り口と離れた場所に、壁をよじ登ったような足跡があった。 上空から見ると、足跡がついていたのは入り口から数十メートル離れた場所。 犯行グループは、ここから富山さん宅の敷地内に侵入したのだろうか。 さらに、富山さんの自宅には飼い犬がいたはずだと近所の人は話す。 近所の人: 白い犬飼ってたよ。たまに人見ると吠えてたよな?結構でかい声で吠えるよ。 見知らぬ人を見ると、吠え出すこともあったという富山さん宅の飼い犬。 ところが、事件後は「いや全然、まったく。見たこともないし、吠えたところも聞いたことない」と近所の人は話す。 実は事件後、現場でこの飼い犬も死んでいるのが見つかっていて、実行犯の少年らによって殺害されたとみられていることが新たに分かった。 捜査関係者によると、犯行グループは住宅に侵入した直後に飼い犬を殺害したということだ。 飼い犬に大きな声で吠えられ、周囲に気づかれることを恐れてなのか、侵入直後に犬を殺害したとみられる実行犯の高校生ら。 警察は、動物愛護法違反の容疑でも追及する方針だ。 ◆“やらなければ家族や友達を殺す”と脅され… 高校生らのこうした残忍な行動の逐一についても、指示役として逮捕された竹前海斗容疑者、美結容疑者の夫婦が指図したのだろうか。 逮捕された高校生の一部は「竹前容疑者夫婦から指示を受け、“やらなければ家族や友達を殺す”と脅された」と供述している。 これまでの捜査関係者への取材によると、竹前容疑者夫婦はバールなどの凶器を事前に準備し、実行犯の高校生らに渡していたとみられている。 そして当日、竹前容疑者夫婦と高校生らは、現場に向かう高速道路のサービスエリアで集合。 ここで犯行の手順や役割の確認などを打ち合わせていた可能性があるという。 さらに警察は、高校生らが富山さん宅へ侵入する際などの犯行時についても、竹前容疑者夫婦が県内の別の場所からアプリの通話機能を使い、リアルタイムで指示を出していたとみて調べている。 ◆背後にはさらに上位の“指示役”か 生後まだ7カ月の娘を育てている中、強盗殺人事件に加わっていたとみられる竹前容疑者夫婦。 妻の美結容疑者は、自身のアカウントとみられるSNSにダンス動画などを少なくとも200件以上投稿。 多くのフォロワーを持つ中、中には妊娠中とみられる時期にもダンスを披露していた。 竹前容疑者夫婦を知る人: ぱっと見、夫婦そろってちょっとやんちゃっぽいかなって感じ。普通にニコッてあいさつ返してくるくらい。あいさつができない人とかいう感じではない。 一方で、関係者によりますと、通っていたダンススクールの月謝を4カ月分滞納していたとみられるなど、金銭面で何らかのトラブルを抱えていた可能性もある美結容疑者。 逮捕された際、美結容疑者も夫の海斗容疑者も無職だったことが分かっている。 警察は、竹前容疑者夫婦の背後に、さらに上位の指示役がいたとみて調べている。 (「イット!」5月20日放送より)