入札前にメッセージで受注業者に情報を伝達 日本郵便を巡る汚職事件、接待も常態化か

日本郵便元社員が、郵便物回収業務を巡る入札で便宜を図る見返りに受注業者から金品を受け取るなどして日本郵便株式会社法違反(加重収賄)容疑で逮捕された事件で、元社員が携帯電話のメッセージで入札前に業者側に有利になるような情報を伝えていたとみられることが21日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、詳しい経緯を調べている。 逮捕された東京支社の元社員、米田伸之容疑者(37)は入札や発注を担当。捜査関係者によると、米田容疑者は令和7年2月の入札前、携帯電話のメッセージで、贈賄側の受注業者「ハルキエクスプレス」側に、入札で有利となる応札の価格帯を具体的に指示していたという。 入札は参加業者の提示額が予定価格を上回ると、予定価格に近い業者と随意契約を結ぶ仕組みだった。入札では複数業者が応札したが、いずれも予定価格を上回っていたため、落札者が決まらず、最終的にハルキ社と予定価格の2倍以上に当たる計約1億8000万円で随意契約を結んだ。米田容疑者は、ハルキ社が確実に受注できるよう調整していたとみられる。 また、ハルキ社が米田容疑者の前任の担当者にも飲食店や性風俗店で接待をしていたことも捜査関係者への取材で判明。米田容疑者が接待の場に同席したケースもあったといい、3年ごろから、東京・吉原のソープランドでの接待を計10回程度受けていたとみられる。 前任の担当者のときから入札不正が行われていたとみられ、警視庁は、日本郵便の担当者とハルキ社側の癒着が常態化していたとみて捜査している。

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