特殊詐欺に加担させることを隠して女性をカンボジアに連れ出したとして、茨城県警は21日、福岡市中央区大名1の無職、武藤伊吹容疑者(25)を所在国外移送目的誘拐などの容疑で逮捕したと発表した。女性はカンボジアで当局に保護された後帰国し、県警が捜査していた。 逮捕容疑は2025年3月下旬~6月下旬ごろ、つくば市の無職女性(23)に「1カ月で500万円稼いだ人もいる」などと勧誘し、特殊詐欺に加担させることを隠して8月上旬ごろ、ベトナム経由でカンボジアに連れ出したとしている。県警は認否を明らかにしていない。逮捕は20日。 組織犯罪対策1課によると、武藤容疑者と女性は約2年前にSNSで知り合い、面識があった。「(仕事が)合わなければ帰国できる」「往復航空券代や交通費も支給される」などと勧誘。当初は断っていた女性も徐々に信じ、渡航した。 女性はカンボジアのビルに監禁され、詐欺のため資産状況などを聞き出す「アポ電」をするよう求められたが、体調を崩したため関与していないとみられる。保護された後、25年10月に帰国した。女性は「(特殊詐欺だと)分かっていたら行かなかった」と話しているという。【榎良広】