東京・新宿区の会社事務所で強盗をしようとしたとして、警視庁は栃木県矢板市のアルバイト安達慎哉容疑者(20)と、栃木県小山市の職業不詳の少年(19)を建造物侵入と強盗未遂の疑いで逮捕し、25日に発表した。 この事件で、警視庁は、これまでに実行役とみられる17~20歳の少年ら4人を逮捕しており、逮捕者は計6人となった。警視庁は、いずれも認否を明らかにしていない。 捜査3課によると、容疑者らは4月7日午後2時10分ごろ、共謀し、新宿区内の会社事務所に配達員を装って侵入。事務所内にいた40代男性に、クマよけスプレーを噴射するなどし、金品を奪おうとした疑いがある。男性が事務所内の部屋に逃げ込み、ドアを施錠したため、何も奪わずに現場から逃走したという。 先に逮捕された4人はいずれも実行役で、このうちの少年1人が、SNSで知り合った人物から匿名性の高いアプリを通じて犯行の指示を受けていたという。実行役らは、いずれも栃木県在住で、この少年が勧誘したとみられるという。警視庁は「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」による事件の疑いがあるとみて、指示役の特定を進めている。 今回逮捕された安達容疑者は、犯行に使われたクマよけスプレーや登山用ステッキを購入した準備役、少年は車の運転役とみられる。 この事務所では3月にも、窓ガラスが割られて侵入される窃盗未遂事件が発生。警視庁は、何らかの情報を元に同じ事務所を狙うよう、実行役らに指示が出された可能性があるとみている。 捜査関係者によると、この事務所の窃盗未遂事件の発生時に現場付近で目撃された車両の車種などが、5月に栃木県上三川町で発生した強盗殺人事件で下見に使われた車両と一致することも判明しており、警視庁などが関連を調べている。(堅島敢太郎)