神奈川、東京など1都9県で構成する関東地方知事会議が26日、東京都内で開かれた。匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯罪対策や東京都に一極集中する税収の偏在是正などを巡り議論が交わされたほか、神奈川県が提案した伝統的工芸品産業の振興など12件の提案・要望が採択された。 匿流が関与したとみられる栃木県上三川町(かみのかわまち)の強盗殺人事件を巡っては、神奈川県の黒岩祐治知事が相模原市と川崎市の高校生が強盗殺人容疑で逮捕されたことに言及。「大変なショックを受けている。(犯罪グループの)全体の構図が見えない複雑な犯罪の形態。撲滅するためには広域的に警察が連携していくことが求められる」と主張した。 その上で、政令市を道府県から独立させる「特別市」構想に絡め、「(特別市が実現すれば)警察が分割されることになり、大きな犯罪捜査の流れに逆行する。こういったことにも目配りして議論を進めてほしい」と訴えた。 税収の偏在是正に関して黒岩知事は「地方が住民に必要なサービスを自らの責任で提供するには国からの税源移譲に加え、自治体間の税収偏在の是正が必要だ」と主張。これに対し、東京都の小池百合子知事は「全国の地方税収が伸びている一方、財源不足の声が上がっているのは、地方税財政制度に構造的な問題があるからだ」と従来通りの見解を示した。