2000万円の賄賂を口座に隠したか 八代市の庁舎建設巡る汚職事件【熊本】

八代市の庁舎建設をめぐり、ゼネコンから賄賂6000万円を受け取った疑いで八代市議ら3人が逮捕された事件。 このうち一部を、いわゆる『マネーロンダリング』した疑いで3人を再逮捕し新たに会社役員の男ら3人も逮捕しました。 警察は、八代市議らが収賄事件の発覚を逃れようとしていたとみて調べを進めています。 【久保田 優果 記者】 「伊藤容疑者が出てきました。これから身柄が熊本地検に送られます」 逮捕・送検されたのは、八代市議の成松 由紀夫 容疑者(54)、元市議の松浦 輝幸容疑者(84)、八代市の建設会社 園川組の元役員 園川 忠助容疑者(61)、住所・職業いずれも不詳の伊藤 卓也 容疑者(51)、東京のウェブ制作会社『エクスコネクト』の代表、渡邊 裕人 容疑者(49)、一般社団法人『DMOやつしろ』の事務局次長、中村 和博 容疑者(51)です。 警察によりますと、6人は共謀し、4月、東京にあるコンビニエンスストアのATMで賄賂として得た収益などおよそ2000万円をおよそ40回に分けて渡邊 容疑者の会社『エクスコネクト』名義の口座に入金し、いわゆる『マネーロンダリング』を行った疑いが持たれています。 庁舎建設をめぐっては、成松、松浦、園川容疑者の3人がゼネコンに便宜を図った見返りに、賄賂として6000万円を受け取った疑いで5月7日に逮捕されていて、警察は家宅捜索で成松宅から『エクスコネクト』名義のキャッシュカードを押収。 実質的に成松容疑者が、預金を管理していたとみて捜査しています。 また、警察は、6人の認否を明らかにしていませんが、百条委員会による調査などが進められる中、成松容疑者らが収賄事件の発覚を逃れようとしていたとみて調べを進めています。 今回の逮捕容疑で、成松容疑者らは賄賂として受け取った6000万円のうちおよそ2000万円を他人名義の口座に振り込むことで収賄事件の発覚を逃れようとしていたとみられています。 このいわゆる『マネーロンダリング』をした疑いで逮捕されたのは6人。役割や関係性を警察や関係者への取材を基に整理します。 まず、成松容疑者と松浦容疑者は4月5日の夕方、新八代駅から新幹線で新横浜駅に向かいました。 その日の夜、2人を迎えに来た伊藤容疑者と渡邊容疑者に、現金が手渡されます。 そして、伊藤容疑者と渡邊容疑者が東京都内のATM3カ所に行き、1時間の間に およそ40回にわたり2000万円を渡邊容疑者の会社名義の口座に振り込んだということです。 その間、中村容疑者と園川容疑者は成松容疑者と随時、連絡を取り合っていたということです。 東京と八代、一見すると接点のなさそうな場所に住む容疑者らが逮捕されましたが、伊藤容疑者は偽名を使い、〈ジャーナリスト〉と称して市議や市職員に接触。 スパイ的役割を担い、八代市議会の百条委員会や警察の捜査状況を聞き出そうとしていたということです。 一方、成松市議が所属する自民党熊本県第四選挙区支部は29日、成松市議を『除名処分』にしたということです。 また、この決定を受けて自民党八代市議団も成松市議を『除籍処分』としました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加