マカオ司法警察局は5月27日、自身の銀行口座でを他人に提供し、特殊詐欺に絡む不正資金の受け取りと移転に関与したとして、マカオで就労する30〜40代のフィリピン人の女5人(ドメスティックヘルパー3人、清掃員と接客員各1人)を逮捕したと発表。 同局によれば、今年(2026年)3月にマカオ人の高齢男性が特殊詐欺(インターネット上のいわゆる「ロマンス詐欺」)被害に遭い、相手方に指定された銀行口座に3回にわたって計3万2700パタカ(日本円換算:約64.6万円)を送金した事案について捜査を進めた際、この口座で別の人物から1万8567パタカ(約36.7万円)の送金を受け取っていた履歴があり、これについてもマカオ人の中年女性が同様のロマンス詐欺の被害に絡むものだったことがわかったという。 その後の捜査で、当該口座の名義人である主犯格の女が上述の不正資金を受け取った後、5%の報酬を提示した上、仲間の女3人に小分けにして複数回の送金を行った後、さらに別の仲間の女1人に4万パタカ(約79.0万円)超を集約し、この女がATMで現金を引き出していたことが判明。 同局は5月26日、マカオ半島及びタイパ島の複数箇所で容疑者の女4人を相次いで逮捕、また同日午後10時頃、治安警察局の支援を得て、最後の1人をマカオ国際空港で入境時に逮捕したとのこと。 同局では、5人について、巨額詐欺及びマネーロンダリングの罪で検察院送致するとともに、他に関与した人物の行方を引き続き追っているとした。 本件を受け、同局は広く公衆に対してネット上での交際をきっかけとして詐欺被害に遭うケースが多く、リアルで面識のない相手の話を簡単に信用せず、いかなる理由による送金要求も拒絶すべきであり、また報酬を目当てに他人の指示を受けて銀行口座・電子支払いプラットフォームのアカウントを開設し、名義人以外に使わせることは法律に触れ、犯罪に加担することにもつながるとし、絶対に関与しないよう強く呼びかけた。