実の娘への性加害が…教師からの性暴力に苦しんだ私が伝える「生物学的父親に性行為をされること」の残酷さ

大学受験を控えた17歳からの約2年半、ライターの桑沢まりかさんは子どものころから父親のようにかわいがってくれた教師から性暴力の被害にあった。教師という強い立場を利用したグルーミングは桑沢さんの抵抗を封じ、行為が行われる「そのとき」、桑沢さんは心を空っぽに自分を「モノ」化することで乗り切るしかなかった。この状況は後に専門家のカウンセリングを受け、強いストレスやトラウマを受けたときに起こる「解離(記憶や感情などが分断される状況)」であることがわかったという。 このときの経験を桑沢さんは、記事『教師の性暴力に苦しんだ女性の告白「先生は一切避妊をしなかった」』など数回に渡り綴ってくれた。しかし、桑沢さんにはもうひとつ、誰にも言えず、自分の心の中だけに鍵をかけ封印してきた出来事があった。 「教師の性暴力の後遺症に悩んでいた20歳のころの出来事です。鮮明に記憶したら心が壊れてしまうのでそのときも自分をモノ化して乗り切りました。ライターとしてこの問題に向き合わねばと思いながらも筆が進みませんでした……。でも、富山県で起きた実娘をレイプした父親の性暴力事件が明らかになり、メディアに顔や実名を出し被害を訴え、性暴力の被害に声を挙げる娘さん(福山里帆さん)の姿をみて、私も性暴力がない世界を訴えるライターとして、あのときあったことと向き合わねば……。ライターとして今伝えられることを書いてみようと思ったのです」 桑沢さんは、「私のような被害に苦しむ人が少しでも救われる、理解される世の中になってほしい」と封印した出来事について、勇気を持って今回前後編で寄稿してくれた。 以下、桑沢まりかさんの原稿です。 ※記事内に、性暴力に関する記載があります。

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