強盗殺人は「死刑か無期刑」「一生を棒に振る」闇バイトに加担する若者にリーゼント刑事が訴え 栃木強盗殺人

5月26日、栃木、神奈川両県警の合同捜査本部は逮捕状を取り、その3日後、益田和彦容疑者の公開手配に踏み切った。逮捕されたの指示役夫婦よりもさらに上の立場で事件に関与した疑いがもたれている。 益田容疑者は事件の3日後、中国に向けて出国。その後東南アジアへ逃亡した可能性があるという。さらに30日、リクルーター役とされる18歳の高校生が逮捕された。 栃木県上三川町の一軒家に住んでいたのは会社役員の富山英子さん(69)。5月14日の午前9時半ごろ、目出し帽を被りバールのようなものを持った少年らが家に押し入り、富山さんは胸を凶器で突き刺され死亡。死因は出血性ショック。駆け付けた長男と次男もバールのようなもので殴られケガをし、飼っていた犬も殺されたとみられている。 一体なぜ高校生が殺害行為におよんだのか。元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「上層部、首謀者はお金が目的。だから命よりもお金が目的なんです。ただ、実行犯は素人の集まりなので、その加減がわからない。静かにさせるために暴力を振るう。(組織の)上の人間は殺害すると思わなかった場合もあり得る」と考察した。 今回の事件は強盗殺人。その罪は重く、法定刑は死刑、または無期拘禁刑しかない。日本の刑法の中でも最も重い部類に入る罪となる。ただし少年法では、18歳未満の犯行の場合、死刑は回避されるなどの減刑措置はあるが、無期拘禁刑となる可能性は十分にある。 4人の16歳の少年たちはどのような裁判となるのか。レゾバティール法律事務所の阪口采香弁護士は「16歳の未成年ではあるが、事件の内容からして刑事裁判になる可能性が高い」と語る。 逮捕された16歳の少年は「夫婦に頼まれた」と供述。指示役とされるのが夫婦の竹前海斗容疑者(28)と、妻・美結容疑者(25)だ。夫の海斗容疑者は17日未明、羽田空港国際線ターミナルで身柄を確保。韓国経由でマニラに出国しようとした直前の逮捕劇だった。妻の美結容疑者も同日、神奈川県のビジネスホテルで確保。生後7カ月の赤ちゃんと一緒だった。 夫婦は「自分たちは関係ない」と供述しているが、指示を受けたという少年らは「断れば家族を殺す」などと脅されていたという。しかし夫婦の上にはさらなる指示役がおり、それが公開手配となった益田和彦容疑者だ。海斗容疑者に対しては、4000万円の報酬を示し「ルパンやる?」と、窃盗を意味する隠語を交え、参加を持ちかけていた。 秋山氏は「益田容疑者は頂点ではなくて、その上位の組織図がある」と見る。さらに東南アジアへの逃亡は益田容疑者の判断ではなく、その上の指示と推測して「組織が背景にあって海外に逃亡させたという状況。これはよく犯罪グループがやること。今回ももっと大きな組織がバックにいると思う」とコメントした。 闇バイトに加担する若者に、秋山氏は「罪の重さというのを認識していない。死刑とか無期というのは知らない。例えば、『16歳だったら死刑にならないよ』と上に言われるとやってしまう。少年法で少年は死刑が無くても、無期刑は一生出られない。いろいろな未来、将来が完全になくなってしまう」と指摘。 「よく私にも『秋山さん、3年までは正月を迎えても4年以上迎えるのはほんまにキツいです』と言うんですよ。長いこと刑務所に入るというのは自由もない、本当にきついこと。少年たちは死刑とか無期の意味がわかっていないので、それを知ってほしい」と訴えかけた。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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