「鹿児島県警トップが隠蔽行為」告発の前生活安全部長が「息子に昇任試験問題を漏洩」で書類送検されていた!

2024年5月、鹿児島県警の内部情報を札幌市のフリー記者に漏洩した国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、同県警の本田尚志前生活安全部長が逮捕された。本田氏は6月に開かれた勾留理由開示請求の法廷で、「(野川明輝)本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」と発言。つまり、内部情報を漏らしたのは、県警の現職トップを“告発”するための公益通報だったと主張したのだ。 本田氏の告発は全国ニュースとして大きく報じられたが、実は彼には“ウラの顔”があったことが今回発覚した。 本田氏は自身の息子に、巡査部長昇任試験の問題を事前に教えていた疑いのあることが、ジャーナリスト・桜田門四郎氏の取材でわかったのだ。12月26日、鹿児島県警は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで書類送検を行った。 6月に発覚した本田氏の告発については、県警側は野川本部長による隠蔽を否定したものの、事態を重く見た警察庁が、「警察の中の警察」とも呼ばれる特別監察を実施。適切な指揮や確認がなされなかったとして、野川本部長を長官訓戒処分とした。そして、11月5日付で野川氏は警察庁長官官房付となり、その後、自動車安全運転センター総務部長に異動となった。 告発した本田氏からすれば、野川本部長のクビを取った形だが、その実像は“正義の告発者”とは言えないようだ。

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