県内でも被害が相次ぐ特殊詐欺で、受け子をした疑いの16歳少年が逮捕された。逮捕につながったのは、「だまされたふり作戦」。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、本籍が千葉で住居不詳・無職の16歳の少年。 警察によると、少年は何者かと共謀して現金をだまし取ろうとしたが未遂に終わっている。 5月28日、少年は天童市に住む70代の女性の自宅に、孫などを装って電話をかけた。 詐欺の電話がかかってきた際、女性の夫が実の孫の名前を言ってしまったため、少年らはその後“孫の名前”を使って「バッグをなくし金が下ろせない」「契約に金が必要だ」などとうその電話をかけて現金300万円をだまし取ろうとした。 午後6時半ごろには、孫の上司を装って女性の家を訪問し、現金300万円を受け取ろうとしたが…。 実は、この女性は少年の電話を不審に思い、事前に警察に相談していた。 そこで警察がとったのが「だまされたふり作戦」。 女性の協力を得て「だまされたふり」を続けることで、警察は少年が現金を受け取りに来るタイミングを狙い、付近の警戒を強めていた。 そして午後6時半ごろ、「孫の上司」を装った少年が現金300万円を受け取りに来ると…。 女性が渡したのは用意していた「模擬紙幣の300万円」。 女性の家を後にした少年を、警察が現行犯逮捕した。 警察はこの事件に「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」が関連しているとみて捜査を進めている。 2026年に県内で発生した特殊詐欺の件数は64件で、その被害額は4億2494万円にのぼる。 これは2025年の同じ時期より2億6852万円の増加で、倍以上増えていることになる。 中でも、ニセ警察詐欺やSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺が大半を占めていて、注意が必要。 今回のケースは、事前に警察に相談していたことで被害を防ぐだけでなく逮捕にもつながったことになる。 少しでも「怪しいな」と思ったら、まずは誰かに話す・通報することで未然に防げる被害がある。 改めて「すぐ相談」を意識していきましょう。